ぷしすさんの園芸日記

茶色い実の正体

2024/08/03
茶色い実の正体 拡大 写真1 茶色い実の正体 拡大 写真2 茶色い実の正体 拡大 写真3

このところ、わが家の近くに植えられているセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum 一般にhorse Chestnutと呼ばれている)を見るとドキっとする。
キウイフルーツがぶら下がっているように見えるのだ。
最近、表面がイボイボしてきたけれど、ちょっと前まではイボがなくてまさに小粒のキウイフルーツといった感じだった。

セイヨウトチノキは街路樹に使われたり、至るところに植わっていて、5月頃になると白やピンク色の円錐形の花房をつけて、たちまち周囲の景観を華やかにしてくれる。日本の桜みたいな存在のように思う。
そして秋になるとコンカー(Conker)と呼ばれる実ができる。
コンカーゲームに使うため、できるだけ大きいトチの実を探している子供たちをよく見かける。

ゲームをしなくても、ツヤツヤの大きいトチの実を見ると収穫意欲がメラメラする。
栗みたいでおいしそうだが、とても渋くて食べるのは困難らしい。
リスが冬場の食料用にこれを拾って、庭のあちこち、鉢植の中にまで埋める。埋めたものの埋めた場所を忘れてしまうらしく、春にはそこら中からミニミニトチの木が顔を出す。
植物の根を掘り返されるし全くもって迷惑なので、去年はリスに収穫される前に拾わねばと、毎朝20分位費やして道路に落ちている実を拾いまくった。

我が家の横の牧草地に放牧されている羊はトチの実が大好きで、秋の朝、まだ薄暗いうちから目覚めるいなや、寝床にしている場所からセイヨウトチノキを目指して走っている集団を目にする。
しかも彼女たちの必死度が伝わってくる速度で。(秋、放牧されている羊の99%位は雌。)

だから拾ったトチの実で、職場にいる羊を餌付けしてみることにした。
放牧されている場所にセイヨウトチノキが植えられておらず、それまでトチの実を食べたことがなかった彼女たちは、最初は興味を示さなかったけれど、いったん味を覚えたらおねだりするほどになった。
食べ過ぎると死んじゃうらしいけど、一度に食べられる限界は何粒くらいなのか知らないので、与えるたびにちょっとドキドキしたが。
最終的には朝、餌付け場所で私の出勤を待ち、手からひったくるようにトチの実を食べるようになった。相当おいしいらしい。
今年も彼女たちを喜ばせるため、朝の大切な時間をトチの実拾いに費やそうと思う。

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みんなのコメント(4)

ハイヤ!

①のお写真のなんと美しいこと🤩
うちの方のはHorse chestnut leaf-mining mothで、今はもうどれもブロッチだらけで枯れた様相です
ウィンブルドンで2002年に見つかった症状とのことで、確かに昔は①のような綺麗な様相でした
それが10年ちょっとで蔓延してます
木の成長には問題ないとのことでそのままですけど、近くに生えているAshはヨーロッパから来た病気でカウンシルが伐採して別の木を植えると立て札が立っています
Ashの方が回りが早いのと、この病気は枯らすのでこのようです
病気が来たので、センサスで私も写真を撮って報告したのがつい何年か前でした
ちなみにうちは西洋柘植の蛾の幼虫の食害もひどい地域で、ボックスヘッジはみんな無くなりました(放し飼いにしているニワトリにも幼虫はめっちゃ不評でした)
これも報告はしましたが…

すみません、自分のことばかりしかもネガティブで
この次は楽しいコメントいれさせていただこうと思いますので、許して頂けるでしょうか ドキドキ

返信する

きゅーさん、おはようございます。
きゅーさんのコメントを読んで、はっとしました。
もしかしたら、このhorse ChestnutはAesculus hippocastanumではない可能性大です。同種のものが6本ほど植わっているのですが、別の原っぱにあるHorse Chestnutと比べるとずいぶんと小ぶりなんです。
A,hippocastanumの実の殻は緑色ですし。
この辺りのA.hippocastanumはleaf blotchには感染していますが、leaf mining mothの被害はまだ顕著ではないように見受けられます。
でも、この小ぶりたちだけは、葉が綺麗です。地面が乾燥しているせいなのか、今年は葉が縮れたようになってしまっていますけれど。leaf blotchをおこす真菌に耐性があるのかも。
このhorse ChestnutはA.indicaかもしれません。

幸いにも、こちらにはまだAsh diebackもbox tree mothsも目立った被害は起きていません。が、北上してくるのも時間の問題ですね。
Ashは、第二のハルニレになってしまうのでしょうかね。
Ashは雑草のごとくそこら中で発芽してかなり迷惑ですが、身近に存在していて当たり前のような木なので、将来ほとんど無くなってしまうのはさみしい気がします。

きゅーさんのコメントは、私も気づかされることが多いので、大歓迎です。今後ともよろしくお願いします。

コラー( ;゚皿゚)ノシ
餌付けしてー、悪ィやつだな、おまえwww

でも、気持ち分かります。私も猫にちゅーるをあげちゃいます。懐いてほしいし、美味しいもん食べてほしい。
羊は毛を刈る羊ですか?実というかナッツ(?)食べ続けてたら艶々の毛になるんじゃないですかね。

返信する

てへぺろ(死語?)。

餌付けした羊たちは半分ペット、半分食用みたいな存在です。15ha位の草原があるので、その草丈コントロール用に羊と鹿を飼っているのです。
羊は最初女の子6頭が導入され、子羊を生み12頭に増えたのですが、そのうち男の子1頭はディナーテーブル行きとなりました。
今年の春、11頭の女子たちはまた子羊を産み、今や22頭となっています。今年の子羊ちゃんたちは、男の子が8,9頭。みんなディナーテーブル行かもしれません。南無。
私は出産の瞬間から子羊を見てきているので、とても食べる気にはなりませんが、それを言うと偽善者と呼ばれるので沈黙を貫いています。

この羊たちから刈り取った毛が物置に放置されているのですが、トチの実効果なのか、繊細で暖かそうな良質な毛です。敷物(ムートン?)にしたら良さそう。
でも、長らく放置されていてミクロなダニとかわいていそうだし、牛舎みたいな匂いを漂わせているので、近寄るときは息を止めています。

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