formosanaさんの園芸日記
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formosanaさん  茨城県
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何と!

2024/08/06
何と! 拡大 写真1 何と! 拡大 写真2

これまで何度も話題に取り上げた1095。
歴博より導入時に得ていた情報は、親木の名前と最終出物の名前のみ(古典的表記)。
すなわち、
親木 青縮緬(立田)葉白筒紅台咲(牡丹)
出物 青縮緬立田葉白筒紅車咲牡丹

これを元に、該当する遺伝型を推定し、G1で出てくる遺伝型を推定した。
他に情報はないのかと思って色々検索したが、各地で栽培されたこの系統の、古典的表記法に依る名前と花の写真は出てくるものの、遺伝学的な表記は中々見つからなかった。
そうこうするうちに、九州大学に、仁田坂先生のバイオリソースのサイトがあることに気づき、その中にある全保有系統のリストにたどり着いた。
九州大学・アサガオホームページ
http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/strain/strainlist.html
前に見つけたHPとは違って最新の情報が載っているではないか。
※リストは2020年となっている。
文部科学省のナショナルバイオリソースプロジェクトのサイトhttps://shigen.nig.ac.jp/asagao/index.jsp
はもっと最新の情報がありそうだが、系統番号まで辿らないと詳細情報は出てこないので、九州大学のリストのほうが探しやすい。
各番号ごとに頒布可能性や、遺伝型も書いてある!
仁田坂先生のコメントも書いてある!
それによると、1095という系統は
「黄葉出の株もあるが、色がdyのため薄くなる(04-10は黄葉出)。また黄葉は連鎖しているcmのせいか、抱えが弱い(芸が弱い) 。04-10は打ち込みが弱いが筒色はこちらが濃い」(出典、上記九州大学リスト2020年。原文ママ)
何と、打込cmを持つと書いてあるではないか。
打込cmが入ると、話は変わってくる。
親木 青抱縮緬(立田)葉白筒紅台咲(牡丹)
出物 青抱縮緬立田(芝舟)葉白筒紅車咲牡丹
ではなかろうか。
これに基づくと、葉型は、以下のようになる。
縮緬葉→抱縮緬葉cm1/cm1 cp/cp
縮緬立田葉→抱縮緬立田(芝舟)葉 cm1/cm1 cp/cp m-m1/m-m1
専門家は、出てきたG1から推理を働かせて、遺伝型を推定しているのだろうか。
それとも、別の方法で調べているのだろうか。
どうやら、思った以上に複雑な遺伝的背景を持っているようだ。
柿dyと黄yが連鎖していることは知っていたが、何故、cm1があるとyが出てくるのだろう?
それとも、yではなくcm1に依存して色が薄くなるという意味なのだろうか。
連鎖地図ではcm1とyが近くにあって連鎖しているようには見えない。

未だにこれが正解かどうかもわからない。
そもそも、世代を経ていることもあり、九州大学のQ1095と歴博の1095が同一の遺伝型である保証はない。
特に、うちの1095-G0が。
現在、九州大学では頒布不可となっているため、比較することもできないが、由来は歴博の1095も九州大学の1095も同じであるはずだ。
上の記載は、子孫の形質は安定しないようにも感じられる。
黃葉の個体の抱が弱いのも、打込cm1とyの連鎖に依るものだと書かれている。
どういうことだろう?
確かに家の1095-Xも、他のG1個体より抱が弱く見える。

物事には理由がある。
遺伝学は嘘をつかない。
また一つ理解が深まったと思う。
最後に、今日咲いた1095-D車咲牡丹(写真1)と1095-H(写真2)。
1095-Dの2輪は、朝5:30の時点で花弁が完全に開いて、もはやアサガオではない。
1095は本当に楽しませてくれる。

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