私が働いている庭のオーナーは、花壇がびっちり花で埋まっていないとガマンできないらしい。少しでも地面(穴)が見えていると、許容できないのだそうだ。
そして、私に言ってくる、穴を埋めよと。
しかし、私にはその穴が見えない。こっちの宿根草はこのくらい大きくなるはず、あっちはこのくらいで…と数年後成長しきったサイズを考えると、穴などないのだ。
が、彼女は拷問のように、穴、穴、穴と私に詰め寄る。
特に春がひどい。まだ、新芽が出始めたばかり。花壇中、穴だらけである。
最初は植物の大きさと植えるときのスペースというものを説明していたけど、もう諦めた。これは園芸を理解するという問題ではないのだ。サイコロジーの問題。どうにもならない。
説明など無駄なのだ。魂の問題なのだ。
よって、今は粛々と見えない穴を埋めている。
草花たちは光を求めて徒長しまくり、他の何物かにのしかかられ、いつまでたっても株が大きくならないどころか、逆に弱って小さくなっていく。そして新たな植物投入を導くことになる。
永遠に続く負のスパイラル。断ち切ることのできないスパイラル。ぐるぐるぐる…。
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