formosanaさんの園芸日記
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仕訳の準備 415-G1(2019)

2024/08/15
仕訳の準備 415-G1(2019) 拡大 写真1 仕訳の準備 415-G1(2019) 拡大 写真2

テスト蒔きの一つ目。
415-G1の仕訳の準備です。
今回は、私が起こした遺伝型ではなく、NBRP朝顔プロジェクトのHPに記載されているものを使うことにしました。
遺伝型が正確でないと、仕分けの予測も間違えます。
今後、遺伝型の表記がNBRPのデータに基づく場合は、出典を明記します。
比較のために、自分の予測した遺伝型も載せておきます。

415-G1(2019) 青斑入抱常(並)葉淡藤鼠色丸咲(牡丹)
415(最終出物) 青斑入握爪龍葉淡藤鼠色風鈴獅子咲牡丹
遺伝型:v1/v1 cm1/cm1 mf1/mf1 di/di lt/lt 【+/fe +/dp】(NBRP)
遺伝型:v/v cm1/cm1 pr/pr efp/efp dy/dy【+/fe +/dp】

NBRPの遺伝型は、古典的表記から予測される遺伝型とはだいぶ違います。
おそらくPCRを用いて染色体上の遺伝子座の確認をしているものと思われます。
花色にかかる遺伝子はすすけと淡色化の二つのみ。
つまり、基本色の青ということになります。
これに、すすけと淡色化が掛かって淡藤鼠色になっているようです。
淡色化は、まだよくわからない部分もあり、複数の遺伝型に分かれるかもしれないとの記載もありました。
私は基本色は薄いピンクだと思っていたので、紅か桃色系の遺伝子が乗っているものと思っていました。

表1は、仕訳の予測です。
これに基づいて、子葉鑑定を行いました。
type a 抱獅子抜け(4/16):7/21
type b 獅子hetero(8/16):6/21
type c 打込獅子(4/16):6/21
type n&x 不明:2/21
と分類されました。
子葉タイプaとb、すなわち獅子抜けと獅子heteroは子葉で区別できるのでしょうか?
子葉の獅子heteroがどういう形質かわからないのは情報不足ではありますが、cm1はhomoですから、獅子fe/feは打込獅子になるはずです。
仁田坂図鑑にある「裂片の先端が尖る」という形質が獅子+/feの形質であるならば、上記の予測は正しく、そうでなければ間違っていることになります。
獅子heteroの数がやや少ないのが気になります。
それぞれのタイプの子葉をまとめたものが写真2になります。

牡丹は現時点でも本葉でも判別できませんが、本葉を見れば、少なくとも獅子heteroだと思っているtype bが正しいかどうか判別できることを期待しています。
これが正しければ、親木の選定がだいぶ楽になります。
また、今回、type cの打込獅子がこれだけ出ましたので、これが握爪龍葉であるかどうかの検証には十分だと思います。
type b, cを中心にポットに上げて、牡丹が出るかどうかを見てみたいと思います。

こうして整理してみると、だいぶ理解が進んだように思います。
江戸時代の人たちはメンデルの法則も知らないのに、よくもこんなことを考えて変化朝顔を維持してきたことを思うと、ご先祖様たちのレベルの高さに畏怖の念すら覚えます。

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