毎年夏の終わりに村主催のFete(フェイト お祭り)があり、ブラスバンドが曲を奏でる中、子供向け各種ゲームやフェイスペイントが行われたり、各家庭から寄贈された不用品や古着(たいていは、かなりのガラクタ)を売るお店、各安の植木、手作りジャムやチャツネ、ケーキ、古本、手作りアクセサリーなどを売る店がたつ。売上金は教会や村の集会所の修繕費などに使われる。
アイスクリームバン(移動販売車)も来る。田舎なので、普段アイスは町のスーパーか雑貨屋さんみたいなところでしか買えない。
ソフトクリームは、そういうお店でも売っておらず、このアイスクリームバンでしか買えない。こういうイベント以外では、毎週末、アイスクリームバンがアイスを売りに来る。村に到着すると音楽が流れる。すると人々がこぞって買いに行くのである。我が家は村の中心部から離れているので、音楽が聞こえて出かけたころには、もう移動車は去った後である。なので、毎年このFeteの時は、ソフトクリームを買うぞっと心に強く決意して臨むのだが、たいていすでに20人くらいの列ができており、並ぶのが面倒になって撃沈する。今年も例外ではなかった。
そのほかに、超年代物のトラクターや農具の展示、モリスダンス(イギリスのフォークダンス。足に鈴をつけて踊っている)が披露されたり、ドッグショーがあったりする。
超年代物トラクターは愛好家が結構いらして、家畜の品評会をやっている農業ショーなどではそのようなトラクターによるploughing〈畑打ち)コンテストがある(スピードとどれだけ真っすぐにできたかを競うらしい)。みなさん、ものすごく真剣に取り組んでいる。日本の人には想像できないかもしれないけど。
ドッグショーも大人気で、カテゴリーが沢山ある。ハンサムドッグ(雄犬)、プリティドッグ(雌犬)、Waggy Tail(めっちゃ尻尾を振っている犬)などなど10種類くらい。
今年は、初めて見た犬種がいたので、ちょっと興奮した。
ドレッドヘアの犬 コモンドール。手入れしなくて良さそうな毛。無精な私にぴったりの犬ではなかろうかと思った。
結構しょぼいお祭りなのだが、毎年とても賑わっている。
私は、去年菖蒲やシュウメイギクなど30鉢くらいを寄付したけれど、今年は何もしなかった。そのせいか(の、わけはないけど)植木を売っていた店は売れ行きが今一つのようだった。来年は、再び私が人肌脱ごうと決意したのでした。
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