「八日目のセミ」ならぬユリ

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今日は町を挙げての夏祭り
「龍神祭り」と銘打って、竜の舞いがメインだが、私が来た頃にはまだ無かった。
それでも年々発展し、雌竜、子竜と段々数が増え、一時は全国各地を廻って踊りを披露したことも
ただ、今回は流れる説明の中で「甲賀三郎」になっていたことにはちょっとがっかり

私の学んだ知識では、大国主の国譲りの際、信濃に逃れた建水名方神のはず。それが町の北西部にある真楽時の池に身を潜め、時期を見て諏訪湖に移って諏訪大社の祭神になったという伝説だった。
更には九州宗像へと移り、母の神功皇后と出会ってやがて応神天皇になった、という言い伝えさえある。
一方甲賀三郎は兄たちに騙されて暗い洞窟に閉じ込められ、別の出口を求めてようやく地上に出たときには竜体になっていた、という伝説だ。後に太田呑龍の娘と結ばれたそうだが、それではあまりにも違いすぎる。
だいたい国譲りさえいかにも穏便に平和裏に行われたように言われているが、一国の支配権をいきなりよこせと言われて、「はい、そうですか」と素直に渡すはずがないではないか。
記紀にもあるが、天照大神は豊葦原瑞穂の国の繁栄ぶりをみて、「あれこそ我が子が治めるのにふさわしい」という勝手な論理で侵略してきた異国の神だ。まるで現代のどこかの国のようではないか。
国譲りには民族の興亡を賭けた激しい戦いが行われたに違いない。おそらく大和の国にいた大国主は捉えられ、出雲の浜辺で処刑されたのだろう。また漁に出ていた息子の事代主命は自ら船を傾けて、「天の逆手」という呪いを掛けて水底に消えたとか。後に大和を統治した天孫族は大国主の祟りを恐れ、出雲大社という当時最大規模と高さを誇る神殿を立ててその霊を慰め、かつその見張り役として記紀に最初に登場する大物の神々を配置したらしい。
そうして王族は皆殺しにされた中で、なぜ建水名方命だけが許されて、信濃１国を与えられたかは大きな謎だ。武雷神との力比べに負けて逃げ出した、という伝説があるが、それは個人技ではなく、激しい戦だったのに違いない。建水名方命は越（越前から越中、越後）から信濃にまで逃げ伸びて、その間に幾多の戦いがあったと古い神社には伝わっているらしい。
私の小説の元になっているのがこの一連の謎だけに、「甲賀三郎」だなどと限定されてしまうのは腑に落ちない。

それはともかく、祭りは盛大に行われたようだ。ようだ、というのは我々舞踊流しのメンバーはメイン会場の駅前の邪魔にならないために、離れた場所での待機を余儀なくされたからで、また舞踊流しに移ってからは各地区や主要企業チームやらで長大な列の中に置かれ、前の人に付いて踊るのが精いっぱいの状況だった。僅か５分の休憩の他はｐｍ６：００～７：００の間踊り詰めで、他を見る余裕すらなかった。
龍神祭りとは端的に言って雨乞い祭りで、例年は夕立に見舞われるものだが、この日に限ってそれはなく、暑さと疲労で終わった途端に一目散に帰宅した。
出店もたくさん並んでおり、多くの子供に交じって若い着飾った女性もかなりいたが、それを楽しむ余裕も全く無しに終わった祭りでした

これは園芸日記なので、↑　とは関係なく写真を載せておきます。一応携帯のカメラは持って行きましたが、それを使う余裕は全くありませんでしたので

１：昼の暑い庭で目に付いたのがこの赤い花。
ペチュニアの寄せ植え鉢ですが、なぜか赤だけが咲いていました。逆側から撮れば紫が見えたでしょうが、白や黄色はどうしたのか見当たりません

２：水遣りをしようとしたら、茂ったタラの枝にヤブキリが
これは♂ですね。手を出すと手痛く噛みつかれるので写真撮るだけにしておきました
今、外で鳴いているのがこれかな？

３：そして８日目のセミならぬユリです。
もう完全に鉢の縁より上に伸びています。
それにしても、あのドラマはちょっとショックで、女性の子供への執着心とか、その中で育った娘に課せられた運命の過酷さも考えさせられたものです

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