千葉県立中央博物館 生態園さんの園芸日記
写真

他のプロフィール画像を見る

千葉県立中央博物館 生態園さん  千葉県
お気に入りメンバーに登録
2016年06月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

ネジバナの花の秘密(2)

2016/06/09
ネジバナの花の秘密(2) 拡大 写真1 ネジバナの花の秘密(2) 拡大 写真2 ネジバナの花の秘密(2) 拡大 写真3

ラン科の花の最大の特徴は、おしべとめしべが一体化して“ずい柱”と呼ばれる1本の太い棒状の器官になることです。また、全ての花粉が袋詰めされて2個の塊(花粉塊かふんかい)になるのも大きな特徴です。ネジバナの花粉塊はずい柱の先端部上側にあり、“やく帽”という組織におおわれ保護されています。花粉が成熟すると“やく帽”は茶色く縮み、花粉塊が露出します。花粉塊の先端には強い粘着性があり、何かが触れると、直ちに付着してずい柱からはずれます。一方、花粉を受け取る柱頭は、ずい柱の下側にあり、花粉塊がくっつきやすいよう粘液で被われいます。昆虫が、花の奥のくぼみ(距きょ)にたまった蜜を吸うため、花の中に身体をさし入れると、花粉塊が昆虫の体にくっつきます。そして、昆虫が他の花に移り、再び、体をさし入れた際に、花粉塊が柱頭に移り受粉するという仕組みです。ラン科の植物は微小な種子を大量に作るのも特徴で、そのためには大量の花粉が必要です。そのため、大量の花粉を効率よく受粉先の花に届ける、このような仕組みが進化したのではないかと考えられます。

「ネジバナの花の秘密(2)」関連カテゴリ

みんなの趣味の園芸にログイン/登録する

※コメントの書き込みには会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!