生態園の一角で、ヨーロッパ原産の帰化植物、ハナハマセンブリ(リンドウ科)が花を着けています。小型ながらも、長い花筒の上部に5枚の花びらを持つ美しい花ですが、よく見ると、雄しべと雌しべの形が奇妙です。雄しべ先端のやく(花粉袋)は裂けてクルクルとねじれ、雌しべは雄しべと反対方向に傾いています。実はこの花の雄しべは、花にとまったハナバチの羽の振動によって爆発的に裂けてねじれ、花粉を飛ばすのだと考えられます。ホウセンカの実が、物に触れると裂けてねじれ、種子を飛ばすのと同じ原理です。花びらの上には、飛び散った花粉がたくさん着いています。雌しべが傾いているのは、雄しべから少しでも遠ざかり、自家受粉を避けようとする工夫でしょう。飛び散った花粉はハチの体にも付着し、他の花に運ばれ受粉するという仕組みです。この仕組みを英語で、バズ(buzz)・ポリネーションと言います。バズというのは、ハチのブンブンという羽音の擬音語です。
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