ヴィオラ・アドゥンカ(Viola adunca:スミレ科スミレ属)です。
ヴィオラ・アドゥンカはアラスカやロッキー山脈にかけて、またカナダと米国との国境あたりの海抜1500-2400mの高地の草原の湿った土手や草原の縁、林間に自生しています。
有茎種で、背丈が3〜8cmの小さなスミレです。この写真のものも花のてっぺんまで5cmありません。
長さ1〜3cmの葉は逆心(スペード)形で緩い鋸歯があります。
葉が小さいせいか厚みを感じます。表面にはツヤがあります。
この小さな葉は夏になってもあまり大きくなりません。
花は幅1.5〜2cmほどで、中心部は白く抜け、<a href="http://ptech.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/viola_adunca_v__1b31.html">白</a>から、藤色、濃紫色の花色をしています。白い部分に毛が生えています。
基本種(Viola adunca v. adunca)は美しい青紫色です。
2枚の上弁が反り返り、前から押しつぶしたように咲きます。
距が赤紫色をしているものもあります。
1787年から1788年にかけて米国西海岸を探検したスコットランドの軍医で植物学者、博物学者のアーチボルド・メンジーズ(Archibald Menzies:1754-1842)さんによって採取された標本に、ロンドン・リンネ協会設立者のジェームズ・スミス(James Edward Smith:1759-1828)さんが1817年に、距の特徴から命名しました。
広い分布域を持つスミレなので変種、亜種が10種ほど報告されています。また変種、亜種が同定されるまでの間、10回を越える改名をされています。
hookedspur violet, early blue violet, sand violet, and western dog violet, Kirk's violet など多くの一般名で呼ばれています。
種小名はラテン語で「鉤(フック)のある」や「曲がった」という意味ですが、距に何らかの突起のあるものがあったり、少し上反しているものがあったりし、それを指しています。
一般的にはアメリカのスミレは距が短いので、長い距が目立つのでつけられたのであろうと思います。
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