ptechさんの園芸日記
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マンコスのオダマキ

2016/07/02
マンコスのオダマキ 拡大 写真1 マンコスのオダマキ 拡大 写真2 マンコスのオダマキ 拡大 写真3

マンコスのオダマキと呼ばれるアクイレギア・ミクランタ(Aquilegia micrantha:キンポウゲ科オダマキ属)です。

アクイレギア・ミクランタは米国のアリゾナ州北部、コロラド州南西部、ユタ州中南部の海抜1000〜2500mの台地に育ちます。台地を切り裂く渓谷の水がしみ出す絶壁の、しかし日差しの強い乾いた環境に咲いているオダマキです。

1891年に考古学者でガイドのアルフレッド・ウェーザーリル(Alfred Weatherill)さんがコロラド州メサ・ヴェルデ国立公園 (Mesa Verde(緑の大地) National Park) の南部地域でこのオダマキを発見しました。
メサ・ヴェルデ国立公園に隣接してマンコスという町があり、その名に因んでマンコス・オダマキ(Mancos columbine)と呼ばれています。

基部の葉は明るい緑色をしており、10〜35cmの高さに茂りますが、花茎を30〜60cmに直立させます。

花の色は様々で、白、クリーム、ピンク、ブルーなどの色が混ざりますが、花弁と萼は同じ色をしています。
花は俯きに咲くものや、上向きに咲くものもありますが、蕊は花弁から突き出ています。
花の大きさは1.5〜4cmで、幅があります。萼片は倒披針形ですが、その先が尖っていたり、丸くなっていたりします。
距は細く、2〜3cmの長さで、まっすぐ伸びていますが、少し広がり目にカーブするものもあります。
米国のオダマキに多い萼がやや後ろに反り返ります。やんちゃな感じがして好きです。

またコロラド南西部にはアクイレギア・ミクランタ・マンコサマ(Aquilegia micrantha v. mancosama)という距のない変種も報告されています。

花の色については基本となる色が定まらず、さらに花の大きさや、形の多彩さのために、多くの植物学者がいろいろ違う分類や変種を提案しました。
確かに花の大きさが1.5cmならば「小さな花の」という種小名でいいのですが、4cmでは小さくありませんので、その大きさでは戸惑います。

ところでコロラド州メサ・ヴェルデ国立公園に関してですが、この地域には西暦約600年から農耕民族が住んでおり、12世紀には人口は10万人に達したと推測されています。
しかしその人たちが14世紀に突如として姿を消し、1870年代に白人が入植した頃は、少数のネイティブアメリカン、ユト族とナヴァホ族が住むだけでした。
1889年にコロラド州ラプラタ郡の西部からモンテズマ郡(Montezuma County)が独立した際。メサ・ヴェルデ国立公園にある遺跡がメキシコのアステカ文明時代のものと同じと考えられていたので、アステカの有名な支配者モクテスマ2世(Moctezuma II)に因んで郡の名前がつけられたそうです。

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