生態園の道端で、ナス科の帰化植物ワルナスビの花が満開を迎えています。その悪名は、ナスに似ているが、茎に鋭いトゲがたくさん生えた凶暴な姿に由来します。花は横向きに咲き、バナナに良く似た5本の黄色い雄しべが目立ちます。黄色い部分が“やく”(花粉袋)で、先端に穴がありますが、指ではじいてもほとんど花粉が出てくる様子はありません。どのように花粉を出すのか、長いこと不思議に思っていました。実は、この花も、6月15日に紹介したハナハマセンブリ同様、ハナバチの羽の振動によって花粉を出すバズ(buzz)・ポリネーションの花なのです。実験的に、ハナバチが出す羽音に近い音叉をやくに触れると、やくの先端の孔から、大量の花粉がザーッと放出されます。雄しべはやくが長い割に柄は短く、物理的に、羽音の高い周波数に共振する構造を持っていると考えられます。花粉表面や、やく内部の構造にも秘密がありそうですが、よくわかっていません。
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