1.種から10年、すだちは開花・結実しない。
盆栽は、実生から年数が経つと古木感が出ていい。
鉢栽培ですだちやユズは、実生からでは、なかなか開花もしない。
食するすだち・ユズの果実は、挿木で育てた方がいい。
2.すだち酒を楽しむ
20161006 スダチ酒完成
地植からたくさんの果実が収穫できる。
約3日間、陰干しをして果の水分を飛ばす。
香り成分は、皮にあり1ケ月程漬けて果実は引き上げる。
好みに応じて、漬ける期間や氷砂糖の量は、調整する。
【爽やかな香おりのあるすだち酒もオツナものです。】
3.乾燥したすだち皮をコーヒーミルで粉づくり
20170216 『乾燥スダチ皮のふりかけ』づくり
『美々卯のふりかけ』に挑戦!私ながらの傑作!。
【作り方】
1.陰干し後のすだちの皮をていねいに剥きます。
2.カラカラになるまで、乾燥させます。最後に、電子レンジで乾燥させてもよい。
3.これを「コーヒーミル」にかけます。『とうがらし』も好みに応じて一緒に入れて併用もできます。
4.長期保存できるので、食用の乾燥防止剤と共に
保管します。
4.20160716 挿木苗に開花・結実する
【すだち挿木苗の開花・結実】
種からだとなぜか、8年経過しても結実しなかった。
どうですか? 挿木なら簡単です。
でも、4,5年大きくなるまで剪定はしないこと。なぜなら、冬時に枯れることもあります。
追肥をして、もし鉢穴から根がでていれば、『鉢増しの植え替え』をして下さい。
5.『すだち盆栽は、アキラメた・・・
すだちの挿木は、最初、盆栽を作るのが目的だった。
冷静に考えると、昔から『キンズ盆栽』が絵になります。
小さい葉性や枝数も多く、簡単にミニ盆栽もできます。
気の多い私は、『ミニ マートル』は、盆栽にしようとか、『小みかん』は、盆栽になるのでは?なんて、気の多い自分に( ^ω^)・・・
6.収穫目的の地植えのすだち、ユズたち。
【地植えも、そのままではいい果実ができない。】
その地の環境に応じて、盆栽同様に手助けと援助をします。「西日の当たる劣悪な街の中で育てています。」
地植えの場合は、『草取り』『病虫害防除』『加肥』そして、大切な『整枝剪定、水やり量』に気をつけています。
やはり、私は【百姓の子せがれ】意識がついている。
7.実生15年生は、花も咲かない。
植木鉢で、播種から15年経つが花も咲かず。
種を蒔けば、突然変異の『すだち』何時かは、開花結実をすると信じていた・・・
いまだに、「小さい鉢なので、植替えはしてやるが・・・」
8.5月の連休明け頃、開花する。
5月連休前に、新枝若葉がその匂いと共に勢いを増す。
街なのに、飛翔力のある「アゲハ蝶」が産卵にくる。
この連休明けには、毎年花が咲くのだ。
花の数によって、葉とのバランスを取り乍ら摘果の予定を立てる。
ただ、小さい鉢の植木鉢は、開花時期も早く、根腐れや葉数の少ない物(元気がない)には、つぼみが多い。梅雨時には、植替えで樹勢をつけないと枯れるのです。
9.20170726スダチ盆栽02
収穫を目的なら地植えですね。
経験上、冷凍庫の保存は、変な匂いがするのでダメですね。
おいしさ、味も香も盆の時が一番いい。
盆栽を目的なら、小鉢に植えます。
どれも、自家受粉してくれ12月まで黄実を鑑賞できます。
「これ、また楽しい!」
10.こんな盆栽どうですか?
まだまだ未熟で、10年以上経過しないと盆樹にならないね!
11.挿木の鉢上げ 2014年09月17日
2014年6月に挿した挿し穂から新芽が出たので喜び勇んで鉢上げをした。この9月17日は記録すべき感激の日でした。
写真は、『すだち』は上半分でした。これを鉢上げしました。沢山の発根状態を写真にとっておきたかった。
下の苗は『ゆず』です。これも、後に鉢上げしました。
12.鉢上げの写真です。
ほとんど発根し、新葉が出ていたので正直びっくりしました。
これで、すだちの盆栽苗がたくさんできました。
10鉢ほどに14本の苗を植えました。
この3年後確実に開花、結実して苗が欲しい近所の方々にプレゼントしました。小さい鉢にもよく実がとまるようになりました。
㊟この11、12枚目の写真は後からの追加写真です。
13.『スダチ』は、皮を下にして絞ること!
皮の油が飛ぶ部分にいろいろな栄養素があることは、前述しました。それは、クエン酸やリモネン、エリオシトリンの効能などです。でも、最初に紹介することを忘れていた。
写真【皮を出汁つけ皿に向けて、最初ゆっくりと、最後は強く絞ること。】説明。
それは、スダチをご存知の方でも、この絞り方を知らない人が多い。千葉に在住の義弟夫婦がスダチの絞り方を知らなかったので、お土産に持って帰ってもらった。
14.12月8日 挿木でこれだけだけ成るんよ。
葉が大きくて盆樹には向かないが、諦めていない。
でも、挿木でこれだけ結実してくれるスダチなのです。
6号鉢のプラスチック製ですが、きれいに熟れてきました。
子供時に食した味をお正月に、温州ミカンとして味わいます。
経験は歳を重ねると、懐かしさが盆栽づくりより優先されます。
15.花芽が顔を出すのは?見つける。
2019年04月12日 三寒四温が無くなるこの日頃、花芽が出るのを見つける。
ミカン類は前年度の葉柄の付け根の間に花芽をたくさんつけてくれます。以前から、これを確認したかった。
だから、収穫時は枝を切って収穫するのが正解です。
前々年は、病虫害などから樹を守るため整枝して、樹の幹に日が当たる様にした。
昨年伸びた枝には、ぎっしりと花芽が付いているので摘花と摘果が今年は多忙となりそうです。
16.エッ! 3月7日に2個収穫。
こんなことがあるのですよ。
普通、前年度枝に咲いた花に実が成ります。
ところが、新枝に花が咲き結実するのが、たまにあります。
「まぁ、おもしろいですね、 植物って!」
これは、少しキツイ剪定と環境変化で開花結実したのです。
17.結構!普通並みの香と酸っぱさ、いけます。
3月の初旬に、この様な味覚を楽しめることがあるのです。
「ホント、植物っておもしろいですね。」
18.何故、挿木で開花結実すると思ったのか?
この2種(スダチやユズ)は、挿木で開花結実すると思ったか?
【理由】
野生種に近いため成功すると思ったのは、「木にトゲがあるからだ。」
私どもの勘で、挿木を 2010年6月23日 に実行した。
おまけに、この二つを実盆栽に作ろう!という目的からでした。
19.スダチ、カボス、ユズの違いは?
【大きさ】スダチ(ゴルフボールぐらい)<ユズ(皮表面は凸凹)<カボス(ソフトボール位)
【生産量】カボス<スダチ<ユズ
【香と味】カボス<ユズ≦スダチ
【収穫時の実色】基本は緑色でユズは黄色も有り。
【特産地】スダチは徳島県で【松茸にスダチ】阿波の食文化だ。
カボスは大分県が9割、酸味がすだちより少ない。
ユズは、徳島県と高知県の境の高知県馬路村。
私どもの個人的判断です。
20.11月10日 3者共、普通のミカンか。
写真は左から『ユズ スダチ カボス』
取り残しの3果実、お正月前には同じ大きさである。
あれほどの大きさに違いがあったのにね。
みんな温州みかんの大きさです。
でも、よく観察すると違いはあります。
21.【予措(よそ)】とは
【予措(よそ)】は、『すだち』収穫後に2,3日間果皮の水分を飛ばすこと。
毎年、新聞やニュースでこの作業が話題にされています。
10月20日過ぎの五穀豊穣「秋祭り」では、鯵や小鯛の姿寿司に少量のお醬油とこのスダチの果汁をかけて頂きました。
【予措(よそ)】とは
水分を飛ばすと栄養のある果皮を腐りにくくなり、出荷・保存するための作業で、処理後、冷蔵庫に入れたり、冷凍保存して長持ちしますね。
22.スダチ・ユズ・カボスの【翼葉】について
みんな大小の差があるが、葉柄に翼が付いている。
カボスの葉はやや丸くて大きく、スダチとユズは変わらず、翼はカボスが大きい。
ミカン属には皆、小葉となり葉柄に翼がありますが、カラタチの葉は複葉ですね。
23.ユズの油香は、熟してもいい香りですね。
残りゆずを【冬至】のお風呂用に収穫しました。
もったいないほど、いい香りだ!」
スダチは、8月の盆前の青果が最高に高貴な香です。そして、味覚最高ですが、熟れるに従って落ちますね。
でも、ゆず皮は、オレンジ色に熟れてもいい香を保っています。
私どもは、うどんなどなべ物料理に皮を刻んで入れると、最高の香と味を引き出してくれます。「最高だ!」
24.ユズの食文化もいい!
スダチは青果の皮に、香も栄養分も利用価値があります。
8月の旬を過ぎると、果実の保存が効かず香も味も落ちる。
『ユズ』の良い所は熟しても、その香と味が落ちない。
香のスダチに劣るが、香も味も長続き。
【ゆずごしょう(こしょう)】
古来、山伏が愛用した香辛料。
みじん切りの黄色い柚子皮とゆず皮のワタ。
【胡椒】とは赤唐辛子なのだ。
「各家庭で人気の味を作りだそう!」2021元旦
25.スダチの実生苗は15年でも開花せず!
実が成りだして、
2007年06月15日 こぼれスダチの実生苗を鉢で以後、育て続ける。
2017年10月6日実生の発芽写真 と その苗写真
右端の写真は、十数年経っても開花しない実生苗のスダチ。
これで種を蒔いてもすだちは、開花結実しないことがわかった。
26.『阿波すず香』より『勝浦1号』に期待!
「朝日新聞」夕刊 2022年1月11日の切り抜き記事である。
3月上旬まで貯蔵していても、風味が変わらないし、緑色の皮が保たれるすだち品種『勝浦1号』だそうだ。
冷蔵庫の60個の中か正月が過ぎても青いスダチの種から育てた変異種だそうです。
普通、種からだと開花結実しないので、この実生枝を接木して殖やしたのではないかと考えています。
「新品種作出ってこんなもんかな? 大いに期待します!」
27.病虫害対策は
スダチの葉は、アゲハ蝶の幼虫の食草で大好物だ。
ヒドイ時は4,5匹以上の成虫は一晩で枝を裸にする。
鉢での栽培は完全に害虫であり、蝶を育てる気にもなれない。
特に、蛾とかアブラムシなどの分泌物による【スス病、黒点病や黒斑病】などにも気を付けないといけない。
無農薬のすだちのため、風通しの良い、葉水を掛けたり、お礼肥えが多すぎてもいけないし、観察により農薬使用も止む得ない時がある。
28.地植のすだちなど管理上の整姿
2023/09/08
20230908日記 「管理上、ミカン類は高さ約2メ-トル以内に整姿だ。」
収穫の喜びは、鉢の育成より多く望めるのは【地植】です。
【枝透かし】による病虫害対策、無農薬栽培を目指すスダチのためにも、下記の収穫作業などの育成管理もラクに出来るのが目的ですね。
「日当たり」「風通し」「水・施肥」「作業ラク」「収穫」
ミカン類は、【挿木】で育てて、開花・結実しますよ。
すだちやユズの栄養分や香おりは、皮にある。
すだち酒やすだち粉を作り、保存しましょう。
基本的に、果実の収穫は地上栽培で、観賞は鉢栽培でしましょう。