気合いで育てる!ベトニキフォリア

植物名 メコノプシス
品種名 メコノプシス・ベトニキフォリア(Meconopsis betonicifolia)
地域 北海道 場所 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル 山野草・盆栽 タネから育てる

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

気合いで育てる!ベトニキフォリア

気合いで育てる!ベトニキフォリア

作成日:2019/11/24
最終更新日:2021/06/28

ベトニキフォリアは「ヒマラヤの青いケシ」の名を世に広めた代表種です。
1本の花茎に、大きな美しい花を10個ほど次々と咲かせます。

分布は中国横断山脈の雲南省北西部~ミャンマー北部~ヒマラヤ山脈東端部に至る標高3,000m~4,000mの山岳地帯です。

かの花友さんが見事に咲かせた良株の種子をたくさん送ってくれました。
新鮮でとても充実した種子です。

託されし大切なる種子、何としても花を咲かせます!!

  • 10月26日 種子蒔き

    1

  • 11月23日 発芽しました

    2

  • 2020年2月11日

    3

  • 5月23日

    4

  • 6月14日 お目覚め?

    5

  • 7月24日 順調です

    6

  • 2021年4月25日

    7

  • 6月27日 ドカン?

    8

1.10月26日 種子蒔き

気合いで育てる!ベトニキフォリア 10月26日 種子蒔き
来年の夏までに苗をできるだけ大きくしておきたいので、早めのスタートです。
花友さんからの種子、1つ1つの種子がプックリとしていて、とても充実しているのが分かります。
しかも新鮮なこの種子で芽が出なかったら、どう考えても私の責任です。

2.11月23日 発芽しました

気合いで育てる!ベトニキフォリア 11月23日 発芽しました
蒔いてから10日ほどで発芽開始し、約1ヶ月してほぼ出揃った感じです。
この後は、よく光に当ててしっかりと育てます。
10℃~15℃くらいの所でも問題なく発芽してきました。
発芽率は8割以上だと思います。
さすが、あの方の種子…。

3.2020年2月11日

気合いで育てる!ベトニキフォリア 2020年2月11日
発芽から2ヶ月半ほどして大きくなってきました。
成長の良い株は本葉が数枚展開してきたので、そろそろ鉢上げしないといけません。
ベトニキフォリアは葉のトゲトゲが短くて柔らかく、優しい感じです。

4.5月23日

気合いで育てる!ベトニキフォリア 5月23日
4月に室内から外に出し、植木鉢に植え替えました。
何やら寒い今年の北海道の春、外に出してから雪は降るわ、氷点下になるわで、苗がロゼットになってしまいました。
どうやら冬の準備のようです…。😓
この姿のまま、もう1ヵ月経ちます。
暖かくなれば、また成長しだすと思うのですけどね、大丈夫かな…。😰

5.6月14日 お目覚め?

気合いで育てる!ベトニキフォリア 6月14日 お目覚め?
6月に入り、急に暑い日が来るようになって、ようやく二度寝をしていた株が動き始めた模様です。
頑張って大きくなっておくれ~!

6.7月24日 順調です

気合いで育てる!ベトニキフォリア 7月24日 順調です
いろいろ試してしるベトニキフォリア、日当たりは50%遮光くらいが調子良いです。
私が育てている青いケシの中では一番日陰が好きなようです。

日陰で暑さを抑えられますし、成長力も旺盛、最も普及している種類という訳が分かる気がします。

7.2021年4月25日

気合いで育てる!ベトニキフォリア 2021年4月25日
2年目に入ったベトニキフォリア、長い冬を越えて無事に出て来てくれました。
正直なところ、もっとドカンと大きくなった姿を期待してしまっていましたが…。
ムムム、グランディス第2章に続き、ベトニキフォリアも咲かずの長期栽培の気配が漂っています。
いやいや、北海道の春はこれからです。
ドカンと大きくなって花が咲く!…かもしれない。

8.6月27日 ドカン?

気合いで育てる!ベトニキフォリア 6月27日 ドカン?
今年の開花はないようですが、急にドカンと大きくなりました。
大きな葉が次々と展開して、株元には脇芽も2つ出て来ました。
謎の元気に満ちていますが、夏はこれから、暑さが一番の大敵です。

開花期

収穫期

わたしの育て方

今年は花友さんから頂いたベトニキフォリアの種子を育てて行きます。
順調に育つと発芽から開花まで1年半です。
Blue Poppyの名にかけて、何が何でも花を咲かせ、頂いた種子を増やしてお返しするべく、渾身の気合で育てます!

<播種>
本来は春に発芽し、夏に成長して冬に落葉休眠、翌年春に開花するライフサイクルだと思います。
ところが超高冷地に分布する青いケシを日本で春蒔きすると、夏場に暑さに弱い幼苗の管理が難しく、なかなか上手くいきません。
そこで、冬の間に室内で発芽させ、夏が来る前に暑さに耐えられる苗に育てるようにします。
この方法は青いケシ栽培のパイオニア、北海道小樽市の赤岩園芸で試行錯誤の末に確立された方法です。

<栽培用土と鉢>
発芽には、細かめの山野草用土にピートを混ぜた蒔き床を作って種子をバラ蒔き、軽く覆土しました。
苗の栽培には火山礫や鹿沼土、花崗岩砂などの普通の山野草を育てる用土に1~2割のピートや腐葉土などの有機質を混ぜて使います。
水はけの良い土を使えば、特に土の種類に気を使う必要は無いようです。

植え方は地温が上がりにくい地植えが一番かと思いますが、移動や細かい管理がしづらいので、私は鉢植えです。
鉢植えの場合もできるだけ地温を下げたいので、不織布で自作した鉢を使っています。
私の別のそだレポに不織布鉢の作り方があります。もし興味があればご覧ください。

<栽培環境>
自生地は標高3,000m~4,000mの草原、良く日の当たる岩礫混じりの斜面などです。
栽培場所もよく日が当たる涼しい場所が理想なのですが、これが難しい…。
とにかく暑さに弱い植物です。夏場はある程度遮光しないと高温障害で枯れます。
自分でできるありとあらゆる涼しくなる方法を使って育てます。

温度は15℃~20℃くらいの時が一番良く育ちます。
25℃以上で生育が止まり、30℃以上で高温障害が出てきます。
真夏日が連続すると、小さい苗から順に枯れて行きます。
寒さにはめっぽう強いですが、発芽から幼苗の間は凍結すると枯れます。

<病害虫>
高温時に葉が黒くなって枯れる病気が多発します。一度発生するとなかなか治らず、株が弱ります。
また、うどん粉病も発生しやすいです。
害虫ではハダニや、何かのアオムシがよく発生します。
薬剤を撒くと薬害が出る事があるので、特に高温期には注意してください。
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