1.酸度測定チェック液キット
2023/06/24
土を採取して水に分散して酸・アルカリ成分を抽出し、そこに試験液を加えて呈色させて判定する方法です。 ちゃんと抽出できていれば精度は高いと思います。
2.事前確認
2023/06/24
キットの比色表は印刷されたものですので、どの程度の色になるかをpH4、7、9.2の緩衝液で確認しました。 写真はpH4の緩衝液で大体比色表とあっています。 今回のキットはpH4から8まででpH9.2は比色表にはありませんが、それらしい色になりました。 pH7は7.0から少しだけ7.5よりの色に見えます。 こういったキャリブレーション(デジタル数字になっていないのであくまで直観ですが)は大事で、後にブランクを測定した際にこのpH7の色が参考になりました。
3.道具立て
2023/06/24
これが今回揃えた道具一式です。
4.サンプル調整容器
2023/06/24
タイトルの割にはしょぼく見えると思います。 紙コップです。 うちにあったものです。 隣のコンビニにプラコップを買いに行ったのですが、結構高いんですね。 どうせ土とか入れて使い捨てになるのでもったいないのでやめました。 この紙コップがピンクのタッパの筒の上に乗せてありますが、光にすかすとタッパの上端が紙コップの内側から観測できます。 要するにそこまで土を取って入れるということです。 さらに左のコップに黒い線が書いてありますが、これは土が入るところまでの線まで水を入れ、それを2回分入れた際の水の上端を示しています。 土をコップに入れ、このコップの線までの水を足すと容量で土1に対し水2になります。 ここまで計りも一切使わず、手持ちの材料だけでまかないました。
5.土の採取
2023/06/24
黒い移植ごてで鉢から土を取ってコップに入れました。 ここに水を入れます。 今回、海峡の一番大きい株だけは表層近くと奥の方と両方測定しましたが、0.5程度差が出ましたね。 これを気にするかどうかというのはありますが、奥の方のサンプルはこの程度の細い移植ごての方が差し込みやすいです。 でも結構根がぶちって切れてるのが手ごたえで伝わってくるんです。 あまり再々はやりたくないですね。 それと海峡はすごく根がまわってそうなので植え替えしてやらんといかんですね。 秋口かな。
6.これがなかなか澄まないんです
2023/06/24
この土と水が混ざった状態から上澄みが澄むのを待って取りサンプルにすると説明書に書かれています。 ネット通販のコメントでもありましたが、一晩程度かかるとのことでこのpH測定法は気の長い人向きとの記載がありました。
7.1時間後の様子
2023/06/24
全部で8サンプルと水だけを同じ紙コップに入れたブランクです。 全部のサンプルを取っていたら1時間程度かかりましたが、少し澄みかけている程度です。
8.まずはブランクから
2023/06/24
抽出に使った水道水を同じ紙コップに入れ、濾紙を通して濾過したものをブランクとして測定しました。 紙コップや濾紙の影響を見る目的です。 私の目には写真のようにpH7.0と7.5の間の色に見えます。 これって緩衝液を測定した際と同じでここがpH7とみていいのでしょう。
9.濾過して時間短縮じゃ
2023/06/24
説明書には汚れが沈殿しない場合キッチンペーパーで濾してもいいとありましたが、それはかなり澄んでからでないと無理そう。 そんなに気が短いつもりもないのですが、そこまで気が長いわけでもないので漏斗と濾紙を使いました。 濾紙の目は細かい必要はないので一番安そうなのにしました。 かなり汚れは取れてますよね。
10.これが海峡の中央付近の土中
2023/06/24
pH7.5といったところでしょうか。 酸性にはなってないですね。
11.これが藍姫の挿し枝
2023/06/24
pH6.5.この株は濃いピンクだった株です。 pHの問題ではないのかも。
12.七段花
2023/06/24
pH7~7.5といったところでしょうか。 これがさっきのブランクと比べるとちょうど中性程度かな。
13.pHメーターです
2023/06/24
藍姫の大きい株の水やり後です。 これが抽出法では7.5。 1.5もずれています。 他のもずれていますが、ずれ方がまちまちで相関がないです。
14.結果
2023/06/24
私の育て方に測定結果については記載しています。
ポイントだけ記載しますと、以下の通り。
酸度測定チェック液を用いた方法はかなり正確に土壌のpHを測定できます。
紙コップと筒状プラのタッパを使うと計量カップとかなしにサンプルの調整ができます。
サンプルの上澄み液が澄むのを待つのが面倒な方は濾紙と漏斗を準備すればその場で測れます。
pHメーターとはずれがあり相関が見いだせていませんが、抽出法は土を採取する際に根を切ってしまうためできるだけpHメーター使用を考えたいと思います。
15.植替えしました
2023/10/08
ヤマアジサイの青色系の一部を植替えしました。 土の酸性度を調整するのが主目的です。 市販の未調整ピートモスを購入していましたが、足りなさそうでしたので青色アジサイ用土として売られているものを購入しました。 藍姫の大きい株と葉挿しで取った2鉢、海峡の葉挿しで取ったものを植え替えましたが、土がなくなり一番の大物の海峡の親株は次回に持ち越しです。
まずは植え替え前のpHを測定しました。 全部測るのも面倒でしたので一番大きい藍姫だけ測定しました。 先のレポートに書いた抽出法で測ると7.5(写真)で、pHメーターで測ると7.0でした。
16.植替え後
2023/10/08
植替え時に鉢から出したところどの株もそこまで根は回っていませんでしたので土を落として酸性の高い土に入れ替え、元の鉢に戻しました。
抽出法は藍姫だけ測定しましたが5.5でした。 PHメーターは全株測りましたが何れも5.0でした。 効果は十分出ているようです。 また測定法も確立できましたかね。
青色アジサイの土には花を青くする薬という白い粉末が同梱されていました。 多分、硫安なんでしょうね。 本格的には年明けごろから硫安も試そうと思っていましたが、様子が分からないのでとりあえず青色用の土の袋に書いてあった粉末の使い方に従って水溶液を作って与えてみました。 溶かしてすぐは透明なんですが1、2日後から白く濁るんですね。 今回、濁った状態のものの上澄みをやってみましたが、なんか水和物が錯体でも作るんですかね。 逆にアルミがはじかれて違うものと結合してるのかな。 ちょっと調べてみてどの状態が良さそうか見極めて本チャンに挑むつもりです。 年明け頃にもう一度pHも確認するつもりです。
土壌pH測定のレポートです。 植物育成そのもののレポートではありません。
pHメーターと市販の酸度測定チェック液を使用した方法を試しました。
市販の高価でないpHメーターでの測定は土の含水量の影響も見るため、水やり前後で大きい鉢は各鉢内で2点測定しました。 こちらは基本差し込んで30秒待つだけです。
このレポートでは市販の酸度測定チェック液を使用した測定で、事前確認等で精度を確認し、サンプルの準備等で工夫し短時間で測定結果が出るようにしましたのでこちらを中心にレポートします。
pHメーターとの比較も含めて測定結果を表にまとめメイン写真につけました。 ちょっと小さくて見えないかな。 先の私の育て方に文章で結果は記載しております。