セイヨウニンジンボク。成株に向けて。

NHK趣味の園芸「講師ゲキ押し！夏花木、セイヨウニンジンボク」（平成29年8月放送）。知る人ぞ知るマイナー花木、セイヨウニンジンボク。涼しげなマリンブルーの花を咲かせ、育て易く、剪定も気軽にできる。庭で大きく育てるもよし、鉢で育てるもよし。魅力を知れば、育ててみたくなること間違いなし。と言う、講師ゲキ押しの花木（講師：山崎隆雄氏）。のテレビ番組で、セイヨウニンジンボクを知った。早速、当地園芸店に出かけたが、品物は無く、注文。1年経過、平成30年6月3日、1株入手。テレビに見た、「風にそよぐ見上げる」成株とは程遠い、貧相で、病気気味のミニ株。5号菊鉢にHB101入り樹木・花木培養土+鹿沼土+赤玉土+ボラ土で鉢増し。鉢周りにオルトランを散布した。生育は思わしくなく、何度かレコーダーに録画していた番組を見返し、参照した。酷暑の元、若葉の先に葉巻虫が湧き、葉色も優れない。メネデール100倍液を与えても、効果が見られない。幸い私方では、小さな温室で洋蘭を作っている。夏場の病害虫駆除は、必須である。カルホス+トップジンやディプテレックス+ベンレートなど、月1回散布のついでにニンジンボクにも散布を続けた。冬を越し、翌年から、害虫も病気も見られなくなった。その後、当地園芸店店頭に7号鉢植えの成株が多数見られるようになって、5鉢ほど購入した。私方にニンジンボク見物の人が相次ぎ、美観と芳香に感嘆。何方も、欲しそうにされる。蘭が咲いていても、ニンジンボクに人気集中。その都度、1鉢贈呈。応接間でお茶を出し、レコーダー録画の番組を見てもらって、難を逃れた。いま、私方に残るのは、12号鉢鉢植えと25号鉢植えの2株だけ。鉢が大きいほど、良い花が咲くことが分かった。しかし、テレビに見た「風にそよぐ見上げる」成株には及ばない。今冬には、45号鉢増しと地植えに変えて、もう暫く頑張ってみたいと思う。
名札説明。「西洋ニンジンボク」
原産地は、地中海沿岸地方。全株に香りがあり、披針形の小葉5～7個からなる掌形で、茎の先端に小さな花が円錐状に咲く。高さは2～3ｍになり、欧州では果実を香料にする。
花期：6～7月
用途：庭植え・鉢植え
剪定：花が終わったら切り戻す
肥料：2月
【管理方法】
植付適期：3～5月、9～11月
日当りが良く、排水の良い場所が理想です。表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えてください。植え込んだ直後はたっぷりと水を与えてください。特に鉢植えの場合は、開花期～結実期に水を切らさないように注意してください。肥料は生育を始める3月と12～1月に有機肥料を施します。