1.剪定枝を使います
2024/02/15
京都で栽培しているサルナシ類の剪定枝を自宅に持ち帰り挿し木に挑戦します。
木が休眠中の今の時期の枝を使って挿し木をする方法を休眠挿しと言います。(葉の付いた枝を使って行う場合は緑枝挿しになります)
教科書には、「剪定枝は湿度を保って冷蔵保存しておき、3月に挿し木を行う」とありましたが、面倒だったのと、もう少しで3月なので、構わずに挿し木をしました。
今回はサルナシ数種とキウイ2種類の挿し木を行いました。
数種類の品種の挿し木をしますので、タグをつけておきました。
枝の上下を間違えないように、15~20cm程度になるよう調整し、メネデール100倍程度の水につけて水揚げします。
水揚げ時間は2時間程度しました。
2.用土に挿していきます
2024/02/15
用土は赤玉土と鹿沼土を混ぜたものです。
(特に混ぜる必要がなかったかもしれませんが、赤玉土の粒が荒かったので、粒の細かい鹿沼土があったので混ぜたのです)
用土に肥料分があると発根しにくいので、肥料分の無いものを用います。
鉢は、100円ショップで売っているミニプランターです。
水揚げが終わった挿し穂の挿す側をカッターナイフで斜めに切り、発根促進剤(ルートン)をつけて挿しました。
挿し終わったら、十分に冠水しておきます。
3.カバーをして管理しました
2024/02/15
挿し終わった鉢3個を51型の育苗箱に並べます。
何故51型の育苗箱を使うかと言うと、専用の透明カバーが売ってあるからです。それにこの育苗箱は安くてお得です(120円程)
挿し木中の苗は乾燥防止のため透明の専用カバーを付けました。
カバーをしたまま、発根するまで明るい日陰で管理します。
勿論、適度に水やりは忘れずに。
4.芽がふくらんできました
2024/03/10
挿し穂の芽が膨らんできました。
この芽は木の中にある養分を使って出てくるもので、発根が始まっているわけではありません。
5.葉が出てきました
2024/03/28
気温も上昇し、葉を展開しはめました。
ここでの展葉も木の中にある養分を使って出てくるもので、まだ発根が始まっているわけではありません。
6.葉が賑やかになってきました
2024/04/28
葉が多くなり賑やかになってきました。
このあたりから徐々に発根が始まっているものと思われます。
7.発根状態を確かめました
2024/05/05
発根状態を確認するため1本だけ抜いてみました。
しっかり発根していました。
正直なところ、もう少し発根してから鉢上げしたかったので、他の苗は鉢上げしていません。
とりあえず、この1本だけ鉢上げしました。
8.鉢上げしました
2024/05/18
サルナシの挿し木苗を鉢上げしました。
個体差はありますが、全体的によく発根していました。
おそらくもう大丈夫でしょう。
9.鉢上げ後、葉が出だしはじめました
2024/05/26
鉢上げしてから約1週間が経過、新しい葉を出し始めました。
一応、サルナシの休眠挿しは成功と言えそうです。
10.畑に移植しました
2024/06/15
ポット上げした苗も根を伸ばしてきたと思われるので、畑に移植しました。
秋になれば最終目的地に定植する予定です。
同時に挿し木をしていたキウイの挿し穂は、5月に入り葉をおとしてしまい、殆ど枯れたと思っていたら、何本かは芽を出し始めました。
キウイの挿し木は品種によって、成功率の差があるようです。
キウイを育てている畑を拡張したため、キウイの棚の側面にサルナシを育てる目的で、今栽培中のサルナシを挿し木で増やしてみようと考え、挿し木をしてみました。