エリンジウムプラナム“ブラウカッペ”。23年11月、ポット苗購入。24年5月開花。花茎早期切除木陰放置、熱暑8月新芽発生、鉢増し。夏越し成功？。

エリンジウムは、見かけること少ないが、女房の活け花練習材料に数回、異形の大きな切り花が届いたのを見たことがある。ヒゴタイに似た雰囲気で異国風、印象深い草姿。それは、エリンジウムアルピナム“スーパーバム”のことで、苗入手できないか？。23年11月中旬、宿根草セール時期。多数の品種で園芸店大賑わい。店内うろつき“ブラウカッペ”（BlauKappe青い頭巾）ポット苗発見。僅か2個在庫、購入。8号菊鉢に2苗植え。軒下陽だまり養生。葉を伏せて耐寒越冬。24年2月下旬から伸長開始。5月中旬、開花。緑一色素気ない花色。魅力の青色に変る様子無く、失望。早々花茎切除、木陰放置。摘蕾や早期花茎切除は、生育遅い洋蘭草勢強化の常識になっている技。気温上昇と共に草勢衰え旧葉次々黄枯してゆく中、入替わるように熱暑8月中旬から旧茎根方に新芽発生。1茎あたり4〜5本続々。鉢を開けてみると根が鉢一杯に張っており、根鉢崩さず10号菊鉢に鉢増し。下旬に至るも草勢衰えず、夏越し成功？。今秋から、軒下陽だまり養生でなく、庭面放置。霜、雪は不織布防寒。エキウムやエキナセアのように、雪を被った方が好結果得られるかもしれない。25年5月、再度の越年開花に期待。“ブラウカッペ”に限らず、夏に弱い宿根草「摘蕾や花茎早期切除は、夏越し草勢維持に有効」かも知れない。同様処置で夏越しできた品種は、ブルーデージー“オリオン”、ジキタリス“パンサー”、バーバスカム“ウェディングキャンドルズ”、西洋オキナグサ（林園芸社選抜品）など。写真に収め、機会あればお知らせする。
名札説明（転載）。エリンジウムプラナム“ブラウカッペ”（BlauKappe青い頭巾）
キク科エリンジウム属、耐寒性多年草
日照：日向〜半日陰
草丈：≒70cm
耐暑性：やや弱い
耐寒性：強い
冬季状態：半常緑
開花：6〜8月
植替え：3〜4月、10〜11月
肥料：4〜5月、9〜10月
排水性の良い土で植え、乾燥気味で管理する。土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。夏の高温多湿を嫌うので風通しの良い涼しい場所で管理する。切り花でも楽しめる。
ペレニアルプランツクラシオンベルデ社