秋色アジサイにもおすすめ! 変化していく花色を楽しむ裏ワザ「芽かき」
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アジサイは、コンパクトな姿で毎年咲かせるために、7月上旬にバッサリ切り戻すのが一般的。でもそれだと、初夏しか花が楽しめません。
そこで園芸研究家の村上 敏(むらかみ・さとし)さんが提案するのが、「芽かき」という裏ワザ。「自宅の庭のアジサイの花を冬まで観賞するために、試行錯誤の末、今回ご紹介する方法を編み出しました」(村上さん)
変化していく花色を楽しみたい、最近人気の「秋色アジサイ」にもおすすめの方法です。
芽かきってどんな作業?
アジサイは、枝の上部の芽が花芽になり、翌春、その芽から伸びた枝の先に花が咲きます。放任すると毎年古い枝に新しい枝が積み上がり、庭植えでは大きくなりすぎて困ることがあります。
「芽かき」は、花が咲いている枝の上部の芽を取り除くことで、花芽ができる位置を下げる作業です。花芽から伸びる枝の長さは品種ごとに毎年ほぼ同じなので、花芽の位置を下げれば、樹高自体も低く抑えられます。
芽かきの作業適期:5月下旬~7月上旬
なぜ切り戻しが不要なの?
芽をかいた枝の上部からは、新しい枝は伸びません。枝の下部に芽を残すことで翌年の樹高を抑えるとともに、毎年7月上旬に切り取っていた花も、冬まで枝につけたままにできます。
「芽かき」をすると?
初夏だけでなく、夏以降も味わい深い花色の変化を、庭の景観として冬まで楽しむことができます。また、冬まで花をつけたままコンパクトな樹形も維持できます。
『趣味の園芸』6月号では、「芽かき」の詳しい方法と、あわせて行いたい「葉かき」について解説しています。
テキスト『趣味の園芸』2022年6月号「新提案! アジサイを2倍楽しむ」より