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【牧野富太郎の七つ道具】最終回 蒔絵筆(まきえふで)

【牧野富太郎の七つ道具】最終回 蒔絵筆(まきえふで)
主に輪郭を描くのに使っていたという蒔絵筆。この細い筆から、多くの植物図を生み出した。(撮影/田中雅也 撮影協力/練馬区立牧野記念庭園)

日本の植物分類学の父といわれ、連続テレビ小説「らんまん」で主人公のモデルになった牧野富太郎博士。『趣味の園芸』連載「牧野富太郎の七つ道具」では、彼が植物との関わりの中でいつも身近に置き、大切にしていた道具たちを取り上げてきました(4~9月号にて短期集中連載)。

 

9月号の掲載、最終回は彼の最も得意としたスケッチの道具を紹介します。連載より一部抜粋して紹介。

 

牧野富太郎の七つ道具 最終回「蒔絵筆」

 

子どものころから植物をスケッチしていた牧野富太郎にとって、絵が描けるのは普通のことでしたが、天賦(てんぷ)の才能があったようです。それが、植物学を志し、図鑑を発行することになったとき、大いに役立つことになります。
「植物学者で絵の描けない人ほど、不自由なものはないだろう。絵が描ければ、いつ植物に出会っても、とっさにそれを写して描くことができる。植物学にとって、絵ほどわかりやすいものはなく、文章にまさるものがある。絵の苦手な人は、何度も練習して努力することが大切だ」と富太郎。

 

 

絵を描くための道具で、富太郎がこだわっていたもの、その代表は絵筆です。用途に応じて使い分けていましたが、最大のお気に入りは蒔絵筆でした。漆器の表面に絵を描くときに使用する筆のことですが、粘性の強い漆に細い線を描くためには、毛足の長さや腰の強さが必要で、ネズミの毛が最適。当時は木造船の底にすみ着いている「船底ネズミ」の背中に少量生える、長くて先のとがった毛が用いられました。富太郎が好んで使っていたのも、まさにそれでした。

 

全文は、『趣味の園芸』9月号でお読みいただけます。

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2023年9月号

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▼「牧野富太郎の七つ道具」で、これまで紹介した道具

その一「胴ラン」 >

その二「剪定バサミ」 >

その三「根掘りと標本瓶」 >

その四「活かし箱」 >

その五「ルーペとピンセット」 >

 

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