暑さに強くて長く咲く おすすめ一年草
この春夏、きれいな花をいっぱい咲かせたい方に選んでほしいのが一年草です。『趣味の園芸』2024年3月号では、人気園芸店店主としてお客様とも生産者さんとも密に接している尾崎明弘さんが「今年のおすすめはこれ!」と太鼓判を押す、魅力あふれる一年草30選を掲載しました。そのなかから、夏の暑さにも負けない、尾崎さんおすすめの一年草をピックアップしてご紹介。
暑さに強くて長く咲く人気の花
春夏の一年草のなかで特に暑さに強く、長く咲く人気の花々です。秋から咲いているパンジー&ビオラなどのあとに、これらの一年草をつなぐと、年2回の植え替えで花が途切れません。
マリーゴールド
夏花壇の花の決定版! 大輪で草丈も高いアフリカン種と、コンパクトで高温多湿に強いフレンチ種(写真)がある。おなじみのオレンジ色や黄色のほかに赤茶色やクリーム色などの品種で、新鮮な雰囲気を楽しめる。
ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)
スプレンデンスと並ぶサルビアの二大定番。ファリナセアとも呼ばれ、美しい青紫色の花を長期間咲かせる。真夏に切り戻すと、秋に充実した株で再び咲く。
センニチコウ
花に見える苞がピンクや白、赤など色とりどりで愛らしい。切った花は手軽にドライフラワーになって人気がある。乾燥に強いので、水やりの間隔はあけ気味で。
(撮影/丸山 滋)
一年草だから春夏を満喫できる
毎年繰り返し咲く多年草に対して、1年で咲き終わりタネを結ぶ一年草は、命を燃やしつくすように多くの花を咲かせ、開花期間も長いものが多いです。価格も手ごろで、手に取りやすいのも魅力です。春から夏、種類によっては秋遅くまで、次々に花を咲かせる一年草の苗は、3月から販売のピークを迎えます。3月の苗売り場は、秋にタネまきした苗と春先にタネまきした苗が混在しています。気に入った苗を見つけ、もしそれをタネで育てたいなら、春にまけるかどうか確認しましょう。
3月号では、長く愛されている定番の花や定番のなかからイメージを一新した最新品種、タネでしか出回らない隠れた名花まで、選りすぐりの一年草をご紹介しています。(尾崎明弘さん)
尾崎明弘(おざき・あきひろ) 園芸店店主
大手ホームセンター勤務を経て、1995年にオランダにてフラワーショップを経営する。2007年、首都圏最大級のガーデンセンターの代表取締役社長に就任。国内流通の鉢花新品種コンテストで審査員も務めている。
『趣味の園芸』2024年3月号 「人気園芸店の店主に聞く この春夏を満喫する一年草30選」より
▼この号に掲載されています
手軽に花いっぱいが叶う「一年草」の魅力を大特集! この春おすすめの30選、買い方&育て方、タネまきから始める方法、秋だけじゃないコキアの楽しみ方など、ぎゅっと詰め込みました。「憧れを咲かせる 青い花」では、青色の花を活かしたガーデンのつくり方やブルーデージーを取り上げます。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」は最終回。