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日当たりの悪いベランダで、植物は育てられるの?

日当たりの悪いベランダで、植物は育てられるの?
(撮影/田中雅也)

「ベランダは、植物を身近に楽しむのにうってつけの場所。植物の選び方など、ちょっとの工夫で大いに楽しめますよ」と、園芸相談の経験が豊富な金子明人さん。『趣味の園芸』4月号では、鉢植えでベランダ栽培を楽しむコツを、日当たりの条件別に教えてもらいました。

「うちのベランダは日当たりがいまいちだから...」というみなさんも、環境に合う植物を選べば大丈夫です。4月号から、内容を一部抜粋して紹介。

 

2~3時間でも日が当たるなら大丈夫

 

日当たりが悪いといっても、実際は一日中真っ暗というお宅はほとんどないはず。1日2~3時間でも日が当たるなら、育てられる植物はたくさんあります。

だからこそ品種選びが重要。植物は意外とタフで、多少の日照不足や夏の暑さに対しても、少しずつ順応させれば、対応できることが多いです。人間も真夏にいきなり海辺で日焼けしたら肌がボロボロになりますよね。植物も同じ。環境に少しずつ順応できるよう、春からベランダに出して慣れさせましょう。

 

日ざしの確保

 

夏と冬では太陽の高さが違うため、日ざしの入り方は季節によって違います。日ざしが低くなる冬は、台の上に鉢をのせて底上げしたり、日がよく当たる部屋側に鉢を移動させるなど、貴重な日ざしをなるべく取り込めるような工夫を。

 

一方向からしか日が当たらない場合は、半月に1回程度、鉢を半回転させて両面に日を当てると、こんもりバランスのよい株姿に。

 

強い日ざしが苦手な「斑入り植物」がおすすめ

 

葉に白や黄色の斑が入る植物は、通常の葉より葉緑素が少なく、光合成量が少なくなるため、強すぎる光は苦手。だからこそ日当たりの悪いベランダでは、強い日ざしが苦手な、斑入り(ふいり/葉や花弁などに、本来の色とは異なる色が出ている状態)の植物を楽しめるのが特権です。

 

例えば、丈夫で花つきのよいハイドランジアの最新品種「カラフルランジア オーロラ」は、花のない時期も美しい斑入り葉が楽しめ、暗めの空間も明るく演出してくれます。

他にもギボウシ「ジューン」や、ヒューケラ ドルチェシリーズ「バタークリーム」などもおすすめです。

 

※集合住宅のベランダは、緊急時の通り道となります。避難隔壁の近くや避難用ハッチの上には、動かせないほどの大きな鉢や棚などを置くのはNG。管理規約を確認して、ルールを守って楽しみましょう。

 

金子 明人(かねこ・あきひと) 園芸研究家

「園芸のメッセンジャー」として、テレビや雑誌、講演会などで植物とのつき合い方をわかりやすく伝授。園芸好きをふやすきっかけづくりに尽力している。著書に『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビ④ クレマチス』(NHK出版)ほか。

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