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やさいの時間・新シリーズ「里山菜園 有機のチカラ」第1回は、基本のキ「土作り」について

やさいの時間・新シリーズ「里山菜園 有機のチカラ」第1回は、基本のキ「土作り」について
(撮影/谷山真一郎)

有機栽培のお手本は "里山"にあり! 次回4月14日(日)放送の「やさいの時間」(Eテレ・午前8:00~)は、新シリーズ「里山菜園 有機のチカラ」がスタート。トラウデン直美さんが、自然と野菜のチカラを最大限に生かしたのびのび野菜作りを、講師の佐倉朗夫さんに学びます。4・5月号と、あわせてご覧ください。

 

基本のキ 土づくり&レタス

 

佐倉流有機栽培のお手本は"里山"。多様な生き物がすむ里山の環境を畑に作れば野菜は自然まかせで育ちますよ! 4月は、「むやみに畑を耕さない」「草は抜かない・絶やさない」「生き物に頼る」、基本の土作りについてお伝えします。リーフレタスも育てます。

 

「むやみに畑を耕さない」

 

野菜の成長にとって、土が大切であることはいうまでもありません。野菜がよく育つ土は、どうすれば作れるのでしょう。クワで耕し、肥料を十分入れる? それも一つの方法ですが、ちょっと考えてみてください。 

里山では、さまざまな樹木や草、キノコなどが育ちますが、誰も一度も耕したことがなく、肥料も入れていません。それなのに土の表層はとてもふっくらとし、栄養も豊富なのは、そこにすむ生き物たちの"継続的な営み"のおかげです。 

 

里山の土には、ミミズやトビムシなどの動物、菌類や細菌などの微生物がすんでいます。これら土壌生物は、植物の落ち葉や枯れ木、動物のふんや死骸などを食べ、分解します。そうして植物や動物が含んでいた栄養分は受け継がれ、植物もその恩恵を受けます。植物の育ちやすい土は、こうした命の循環の中で作られているのです。 

 

土壌生物は、皆さんの畑の土にもいます。そこでこの栽培では、クワなどで土を耕すことは避け、必要なときだけ三角ホーやレーキなどで土の表面を混ぜる程度にとどめます。土を激しく掘り返すと土壌生物を傷つけ、そのすみかを壊すからです。実際、畑を耕すと土壌生物は激減します。畑の土を作るのは、人ではなく生き物。それを忘れず、生き物を守りましょう。

 

講師/佐倉朗夫(さくら・あきお)

元明治大学農場特任教授。有機栽培研究家。神奈川県農業総合研究所や民間企業等で、有機栽培の研究、普及活動に取り組んできた。できるだけ手をかけず、可能な限り自然にまかせる野菜作りを理想としている。『家庭菜園 やさしい有機栽培入門』(NHK出版)など著書多数。

 

▼放送予定

「やさいの時間」 里山菜園 有機のチカラ〈基本のキ 土づくり&レタス〉

【放送】4月14日(日)午前8:00~8:24 Eテレ

【再放送】4月16日(火)午前11:05~11:29 総合テレビ

【再放送】4月20日(土)午前6:00~6:24 Eテレ

 

▼この号に掲載されています

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『やさいの時間』2024年4・5月号

夏野菜の最重要シーズン号。家庭菜園の人気を二分するトマト&ナス栽培を徹底解説! 栽培のギモンをすべて解決します。初めてでも失敗したくない畑派、庭や畑はないけどプランターで野菜を育てたいベランダ派、化学肥料・化学農薬を使わず栽培したいオーガニック派、2024年度のテキストも、それぞれの立場に役立つ情報をたっぷりとお届けします。5つの新連載もスタート!

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