ヒマワリのタネまきと、管理のポイント
![ヒマワリのタネまきと、管理のポイント](https://www.shuminoengei.jp/s3_img/resized/jpg/w1200_h1200/img_cache_tn_engei_003361_1_1719183903_jpg.jpg)
夏空に映えるビタミンカラーのヒマワリ。驚きの速さで育ち、見ているだけで元気に。タネをまいて2か月で花が楽しめます。タネまき栽培の名人、島田有紀子さんに教えていただきました。『趣味の園芸』6月号より、一部抜粋してお届け。
花壇へのタネまきは、4月中旬~7月上旬が適期
●準備
ヒマワリは直根性で移植を嫌うため、花壇なら直接タネをまくのがおすすめ。タネまきの1週間前に、1㎡当たり完熟堆肥と腐葉土を各5kg、苦土石灰100g、元肥(化成肥料100g)をまき、深さ30~40cmまで耕しておきましょう。
●タネまき
1か所に2~3粒ずつ、とがったほうを下に向けて約1cmの深さにまき、水やりします。株間は品種により異なるのでタネ袋で確認しましょう。タネは大小さまざまな大きさがあります。小さいものは横向きにまいてもOK。
管理のポイント
●水やり
発芽までは土が乾ききらないように、発芽後は乾いたら水やりします。
●間引き
本葉どうしが触れ合うようになったら、生育のよいものを残して1本に間引きます。
●追肥
本葉が出たら、週に1回、規定よりも薄めの液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。本葉4枚くらいになったら週に1回、規定倍率で施します。
●支柱立て
高性種は成長が早く倒れやすいので早めに支柱を立てます。花が重く下を向くので、花首の下で誘引を。
●マルチング
梅雨時期は泥はねや過湿による病気を防ぐため、株元を腐葉土やバークチップで厚さ3~5cmにマルチングします。鉢植えは花台などにのせましょう。
6月30日(日)放送の「趣味の園芸」(Eテレ・午前8:30~)では、ヒマワリの育て方と、さまざまなタイプの品種を紹介します。テキスト6月号とあわせてご覧ください。※2022年6月26日の再放送
講師/島田有紀子(しまだ・ゆきこ) 咲くやこの花館
タネまき栽培の名人。変わり葉ゼラニウムやペラルゴニウム研究の第一人者でもある。著書に『12か月栽培ナビDo 花苗をふやす タネまき・さし木・株分け』(NHK出版)など。
▼放送予定
「趣味の園芸」選 ワクワクが止まらない! ヒマワリ
放送 6月30日(日)午前8:30~8:55 Eテレ
再放送 7月5日(金)午後2:10~2:35 Eテレ
※2022年6月26日の再放送
※特別番組などにより、放送が変更・休止になる場合があります
▼この号に掲載されています
改めて知りたいアジサイ栽培の基本、最新品種、今年行きたいアジサイ名所からヤマアジサイまで。 また、この時期頼りになるカラーリーフで、庭の日陰を明るく心地よい空間に一変させる方法も紹介。盛夏の宿根草ガーデンにおすすめのフロックスにも注目。「猛暑に勝つ!」シリーズ、アジサイ苗の読者プレゼントも!
おすすめの本
『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 花苗をふやす タネまき・さし木・株分け』
大好きな花の苗をもっとふやして楽しみたい! そんな多くの園芸ファンの願いをかなえる一冊。タネは、嫌光性か好光性かで、また大きさ(粒径)によっても、適したまき方が異なる。さし木は、さし穂を茎にすべきか葉にすべきかを植物によって使い分けなければいけない。さらに、株分けはふやすのみならず、大株になって中心が弱ってきた植物の活性化を促す意味もある......など、具体的かつ詳細に、豊富なプロセス写真を使って「花苗のふやし方」を解説する。1月から12月、月ごとに、「今月なにができるか」「どうするか」がわかる構成で、園芸ライフがより充実。[著者] 島田有紀子