多くの野菜は多湿が苦手。梅雨どきの対策を忘れずに
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6月30日(日)放送の「やさいの時間」(Eテレ・午前8:00~)は、梅雨どきの多湿の生育環境を整えて、野菜を健全に育てるための対策を紹介します(※2017年6月18日放送のアンコール放送)。
多くの野菜は多湿が苦手。雨が多いと病気や害虫の被害が広がったり、水はけが悪い畑では根腐れを起こしたりします。5つの項目をチェックして生育環境を整え、梅雨どきの多湿を乗り切りましょう。テキスト6・7月号とあわせてご覧ください。
【チェック1】排水
雨が上がってから菜園に入るのは、半日ほど待って、水分が少し抜けてからにしましょう。湿った土を踏み固めると、根の伸びが悪くなってしまいます。畝(うね)の周囲や通路は中耕(浅く耕す)し、根に新鮮な空気を送り込みます。上の写真のように水たまりができていたら、排水路などを作って菜園の外に流しましょう。
細い支柱や棒などでマルチに穴をあけ、中にたまった水を排水する。(撮影/大泉省吾)
通路などに水がたまっているときは、排水路を作って低いほうへ水を流す。小さな水たまりは、土を入れて埋める。(撮影/大泉省吾)
5つのチェック項目は、放送とテキストで詳しくお伝えします。
講師/藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学副学長、人間社会学部教授。秋田県生まれ。学生や社会人を対象とした家庭菜園指導の第一人者。「初めてでも失敗しない」栽培メソッドに定評がある。『はじめてでも大収穫! 野菜づくり超入門 春夏編』(NHK出版)など著書多数。
▼放送予定
「やさいの時間」 選・太陽のベジ・ガーデン〈梅雨どきの手入れ〉
【放送】6月30日(日)午前8:00~8:24 Eテレ
【再放送】7月2日(火)午前11:05~11:29 総合テレビ
【再放送】7月6日(土)午前6:00~6:24 Eテレ
※2017年6月18日の放送のアンコール放送
▼この号に掲載されています
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野菜づくりに役立つ本
NHK趣味の園芸 やさいの時間 はじめてでも大収穫! 野菜づくり超入門 春夏編
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