自分で育てた野菜こそ、バリエーション豊かに味わいたい!やさいの時間・連載「野菜ごはん修業中」より
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収穫した野菜は余計なことをしすぎず、まずそのままの味を楽しんでほしい! という料理研究家・植松良枝さんに、家庭料理の幅を広げたいフードエッセイスト・平野紗季子さんが、とれたて野菜をおいしくいただく極上アイデアレシピを教わります。
第2回は、ミニトマトとキュウリ。『やさいの時間』6・7月号掲載の「旬を食べたい! 野菜ごはん修業中」より、一部抜粋してお届けします。
旬の野菜をおいしくいただく、極上アイデアレシピ
シンプルに生で食べるのが定番のトマトとキュウリですが、自分で育てた野菜こそ、バリエーション豊かに味わいたい! 火を通したり、いつもと違う切り方をしたり、一歩踏み込んだ野菜の楽しみ方を、平野さんと一緒に教わります。
6・7月号では、ミニトマトを使った〈豚肉と新ショウガ、ミニトマトの黒酢炒め〉と〈ミニトマトのクルダイオーラ〉、そしてキュウリを使った〈梅キュウリと鶏ささ身の焼き春巻き〉と〈ハムとキュウリのオープンサンド〉の4品を植松さんに教えていただきました。
ショウガ焼きの夏バージョンをイメージした黒酢炒めは、豚肉の脂とミニトマトの酸味が相性抜群。一口で食べたいので、ミニトマトのなかでも小粒が向いています。
クルダイオーラは、火を通さずに作ったパスタソースと、ゆでたてのパスタをあえて作る南イタリアのパスタ料理。手軽にサッと作れるので、暑くて何も作りたくない! という気分のときにもおすすめです。
キュウリは食感やみずみずしさを堪能できる2品に。加熱してホクホク感を楽しんだり、薄くスライスしてジューシーさを堪能したり。どちらもたくさん収穫できたときに、たっぷり使って作ってみてください。
それぞれのレシピは6・7月号で紹介しています。
梅キュウリと鶏ささ身の焼き春巻き(撮影/宗田育子)
植松さんと平野さんのアフタートークより
平野さん:トマトソースに火を通さなくていいってサイコーですね。
植松さん:レストランのまかないみたいに家でサッと作るのにちょうどいいからぜひ。残ったソースをパンにつけて食べるのもおすすめよ。
平野さん:あー、それ絶対おいしい〜。トマトやキュウリってオールシーズン手に入るけど、旬の味を知るって大事なんですね。
植松さん:ほんと、そう。私は旬の味を飽きるくらい満喫して、旬が過ぎたらもう食べない! そのくらい飢え気味に待って、次の旬がきたら「ようこそ〜」ってお迎えしたいの。
平野さん:私もそうやって、そのときにしか食べられないものを迎えに行くっていう意識で生きてみたい〜。野菜の究極の一瞬を愛でたい!
植松さん:家庭菜園でとれたものは買ったものみたいに完璧じゃないけれど、旬ならではの味が楽しめるし、何より育ててきた愛着があるからおいしく食べきりたいですね。
植松良枝(うえまつ・よしえ)
料理研究家。食材の「旬」を大切にし、野菜の"いちばんおいしい"を伝える季節感あふれる料理が人気。家庭菜園がライフワーク。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など多数。
植松良枝 yoshie uematsu(@uematsuyoshie)・Instagram
平野紗季子(ひらの・さきこ)
フードエッセイスト・フードディレクター。食を通して、人や土地の魅力までも語る独特の視点と文章表現が人気。菓子ブランドの代表も務める。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など多数。
Sakiko Hirano 平野紗季子(@sakikohirano)・Instagram
『やさいの時間』2024年6・7月号「旬を食べたい!野菜ごはん修業中 第2回 ミニトマト&キュウリ」より
▼この号に掲載されています
夏野菜の植えつけは、もう遅いとあきらめていませんか? ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、ゴーヤー、今からでも十分間に合います。遅いスタートにはメリットもたくさん! 猛暑を乗り切り、秋から収穫する方法を紹介します。そして、迷いがちな野菜のベストのとりごろも伝授! 畑では嫌われがちな雑草も、佐倉流有機栽培なら、ずぼらでもOK。草のチカラを発揮させる雑草管理の方法を紹介します。
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