パルダマ?ニンジンモドキ?それってどんな野菜なの?宮古島の島野菜【やさいの時間6・7月号こぼれ話】
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『やさいの時間』4・5月号から始まった連載「沖縄と北海道の家庭菜園」では、沖縄の離島・宮古島と寒さ厳しい北海道オホーツク地域から、家庭菜園情報をお届けしています。宮古島から家庭菜園情報を伝えてくれているのが東京農業大学宮古亜熱帯農場の職員である西川真衣子さん。6・7月号には、パルダマ、ニンジンモドキ、ニガナなど、本州ではなじみのない島野菜の名前が登場します。ウェブだけで読める「こぼれ話」では、それぞれどんな野菜なのか、西川さんにさらにくわしく教えてもらいました。
6、7月の宮古島は気温が30℃を超え、高温多湿で病害虫の被害も非常に多いことから、野菜栽培には適していない時期です。そんなときには、猛暑で干ばつ時や台風が襲来しても青々と力強く茂っている周年収穫可能な次のような島野菜に目を向け、宮古島の農閑期をやり過ごします。
パルダマ
(撮影/玉木陸斗)
沖縄本島ではハンダマ、石川では金時草、熊本では水前寺菜とも呼ばれるキク科の野菜です。葉と若い茎を食べます。葉の表の濃い緑と葉裏の紫色のコントラストが美しく、食べると山菜にも似た香りとぬめりが特徴です。炒め物などで食べます。
ニンジンモドキ
名前にニンジンとつきますが、根を食べるわけではなく、沖縄で育てられている葉野菜です。ハゼラン科という珍しい科の野菜で、別名シビラン、アメリカホウレンソウ、アフリカホウレンソウなどとも呼ばれます。煮物の付け合わせ、お浸し、みそ汁の具などに利用されます。
沖縄の郷土料理「ラフテー」の付け合わせに(写真提供/西川真衣子)
ニガナ
キク科の島野菜。ンギャナ、ンジャナともいいます。和名ホソバワダン。独特の苦みがあり、夏の暑い日になぜか食べたくなります。白和や味噌和え、かき揚げなどにします。
ニガナの白和え(写真提供/西川真衣子)
ほかにも6・7月号では、島ニンジンなどの島野菜情報、宮古島より15℃近く気温の低い北海道オホーツク地域での野菜づくり情報など、興味深い情報を紹介しています。
教えてくれた人/西川真衣子(にしかわ・まいこ) 東京農業大学 宮古亜熱帯農場職員
次回の「こぼれ話」は、キュウリのタネまきについて紹介します。お楽しみに!〈6月下旬公開予定〉
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