育てやすくて人気!「ニンジンガジュマル」をもっとオシャレに楽しむワザ
根元から足が何本も出ているようなユーモラスな姿で、インテリアグリーンとしても人気のガジュマル。『趣味の園芸』7月号の観葉植物特集では、ファースト観葉としてもおすすめのガジュマルについてたっぷりと紹介しています。
ひと口にガジュマルといっても、葉の大きさや形、色、斑入りなど、いくつかの種類があります。なかでも手に入りやすく一般的に知られているのは、上の写真のように根の部分が見えた「根上がり」のタイプ。別名、ニンジンガジュマルとも呼ばれます。
根が発達しているガジュマルは、土が少なくても弱りにくい植物。その長所を生かして、実生で根を露出させて太く仕立てられたのが根上がり株です。
ガジュマルの根をさらに露出させて、自分だけのオリジナルな鉢に!
ここでは、根上がりガジュマルの根をさらに露出させて、よりアーティスティックな姿にする方法をご紹介。ひと手間かけて、オリジナルな鉢植えにしましょう。
【1】余分な土を落とす
鉢から抜き、割りばしなどで土をほぐしながら、新たに2~3cm程度根を露出させる。毛根はできるだけ切らない。
【2】さらに下部もほぐす
下部の根も割りばしでほぐして余分な土を落とす。太い根はすべて残す。
【3】完成!
鉢底ネットを敷き、用土を入れ、高植えにして植えつけると、さらに根が露出したガジュマルが完成。
ガジュマルはとにかく丈夫で、初心者にもおすすめ!
ガジュマルは、熱帯アジア原産のクワ科の常緑高木で、自生地では高さ30mにもなりますが、最近は100円ショップでもミニ観葉として販売されるほどポピュラー。生命力がとても強く、今まで植物を育てたことのない人でも安心して育てられます。特に沖縄では、ガジュマルの大木には「キジムナー」という精霊が住むとされ、幸せを呼ぶ霊木として大切にされています。
ぷっくりかわいい幸せの木から、植物との暮らしをはじめてみませんか。
(撮影/河内 彩)
教えてくれた人/小川恭弘(おがわ・やすひろ) 園芸研究家
千葉県館山市の植物園で、18年間にわたって熱帯植物の管理・栽培に携わる。現在は観葉植物をはじめとする熱帯植物の知識を生かし、フリーランスで活躍中。自宅でも多くの熱帯果樹などを栽培している。
『趣味の園芸』2024年7月号 「ぷっくりかわいい幸せの木 ガジュマルからはじめる」より
▼この号に掲載されています
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