「葉がしわしわに」「葉裏にハダニがつく」観葉植物のお悩み相談
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ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で観葉植物のお悩みを募集したところ、さまざまな症状が寄せられました。『趣味の園芸』7月号に掲載の「観葉植物のお悩み相談」より、2つのお悩みを抜粋して紹介。熱帯・亜熱帯植物のプロ、尾崎 忠さんにアドバイスしていただきました。
サンセベリアの葉がしわしわに!
鉢から抜いたら根も伸びていませんでした。最初から大きめの鉢に植え替えたのがよくなかったのでしょうか?(東京都/オダナツさん)
オダナツさんのサンセベリア。新芽もしおれてしまう。(写真/オダナツさん)
【尾崎さんのアドバイス】
根腐れして、新しい根が伸びてきていないため、水を吸えずにしおれてくるのだと思います。鉢も大きすぎるようなので、もう少し小さな鉢に、赤玉土単用などの肥料分のない用土で植え替えましょう。植え替え直後はたっぷり水やりをし、その後は完全に乾くまで水を控え、かなり乾かし気味にして発根を待ちましょう。
フィロデンドロンの葉裏にハダニがつく
葉に水をかけても、1日たつとまた発生します。(愛知県/アユリさん)
ハダニがついたアユリさんのフィロデンドロン(写真/アユリさん)
【尾崎さんのアドバイス】
ハダニは高温乾燥の環境を好み、水を嫌う性質があります。そのため、風通しのよい場所に置き、こまめに葉水を与えると、ハダニの防除になります。
葉水にはハダニやほこりを落とす効果があります。週1回は、熱帯雨林の雨のようにたっぷりシャワーをかけると理想的です。水は葉裏にもかけることが大切です。室内では床がぬれるので、庭やベランダ、風呂場などで行いましょう。
葉水をしてもハダニがついて困る場合は、殺ダニ剤を使って防除します。
葉水は霧状の水をたっぷりと(撮影/田中雅也)
大きく育ったこの観葉植物、葉は変色し、ステキさも半減。これをどう復活させるか? 7月号で詳しく紹介しています。(撮影/田中雅也)
家族の一員として家に迎えた植物。しかし育てていくにつれて姿が乱れたり、弱ったりしても、どう対処したらいいかわからないことが多いものです。そんなときは植え替えや株分けで仕立て直しましょう!
教えてくれた人/尾崎 忠(おざき・ただし) 園芸研究家
千葉県で熱帯植物専門のナーセリーを営み、数多くの熱帯・亜熱帯植物を生産、管理、販売している。たびたび海外にも足を運び、厳選した現地の植物を取り扱う。珍しい種類も多い。日本各地の植物園にも多数納入。
『趣味の園芸』2024年7月号 「グリーン愛を取り戻す!! 観葉レスキュー」より
▼この号に掲載されています
観葉植物と仲よく暮らすための大特集! ずっと美しく育てていくためのノウハウやレスキュー法、サイズ別おすすめ品種や、お手本となる暮らし方も紹介。夏の環境が変わりつつある今、秋に花を楽しむアサガオとヒマワリの新提案、「猛暑に勝つ」「グリーンサム」では真夏の園芸アドバイスをお伝えします。年々人気が高まっている南半球プランツの栽培のコツも。