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憧れのハビタットスタイル 多肉植物の自生地の姿をお手本に

憧れのハビタットスタイル 多肉植物の自生地の姿をお手本に
南アフリカ、石英の大地をお手本にしたハビタットスタイル。植物と材料は『趣味の園芸』8月号に掲載。撮影/田中雅也 撮影協力/河野忠賢(THE SUCCULENTIST)

ハビタット(habitat)とは英語で自生地のこと。ハビタットスタイルとは多肉植物の故郷に思いを馳せ、鉢の上に自生地の姿を再現して育てる方法です。『趣味の園芸』8月号では、提唱者の河野忠賢さんに、その魅力とつくり方を教えていただきました。一部を抜粋して紹介します。

 

自生地の姿をお手本に

 

多肉植物やサボテンは、赤玉土や鹿沼土、軽石などを配合した培養土だけで栽培するのが一般的です。早く、大きく、美しく育てるのに適した栽培方法といえます。 

しかし、ハビタットスタイルでは表土に石英(せきえい)などの石や砂を使います。石英の散らばる平原や風化した岩山など、多肉植物やサボテンの自生地の風景を鉢の上に再現して、水や肥料を控えめに育てます。彼らのユニークな姿形は、その土地の過酷な環境に適応するなかで獲得したものだからです。

 

野生の風格がにじみ出る

 

石や砂をイメージどおりにレイアウトして植物を植える(「ステージング」という)のは、創造的で楽しい作業です。希少種や立派な株でなくても絵になり、観賞性が高まります。また、使用する石や砂が生育にも影響を及ぼし、ゆっくりと時間をかけて、野生の風格をもった株に成長していきます。タネから育てれば、喜びはいっそう大きくなるでしょう。

最近はインターネットで自生地の情報が簡単に入手でき、写真もたくさん見られます。それらを参考に、ぜひハビタットスタイルに挑戦してみてください。でき上がった作品を眺めながら想像力の翼を羽ばたかせれば、そのまま現地に飛んでいけるかもしれません。

 

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自生地の雰囲気をもつ鉢を使ったステージング。植物と材料は『趣味の園芸』8月号に掲載。

 

撮影/田中雅也 撮影協力/河野忠賢(THE SUCCULENTIST)

 

教えてくれた人/河野忠賢(こうの・ただよし) 多肉植物研究家

1991年生まれ。幼少より植物に親しみ、特に多肉植物に熱中。高校時代から世界中の愛好家と交流し、知見を広めている。NHKBS「滝藤賢一が行く! 南アフリカ珍奇植物紀行」(2023年12月放送)では監修を担当。著書に『珍奇植物 ハビタットスタイル』(日本文芸社)など。Instagramでも情報を発信中(the_succulentist_official)。

 

『趣味の園芸』2024年8月号 「自生地を夢見てつくる 憧れのハビタットスタイル」より

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2024年8月号

夏に負けない、最強多肉植物特集! 夏ならではのお世話のポイント、本気のサボテン、自生地の姿をお手本につくる「ハビタットスタイル」、強めのクセがカッコいい個性派ユーフォルビアなどたっぷりと紹介。大好評とじ込み付録「多肉植物・サボテン コレクションカード」も! 注目特集は大人の自由研究スペシャル。この夏は根から花まで「植物の構造」を見つめ直してみませんか? 「グリーンサムへの12か月」ではアクアリウムに挑戦。ガーデナー直伝シリーズも。

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