今日も昼間は暑いと感じるくらいの日射しが降り注いだ1日でした😃真冬の寒さはすぐそこまで来ていますが一歩外へ出るとまだまだ元気な植物たちに出合います♪
セイタカアワダチソウ(キク科)🌾 写真1
北アメリカ原産の多年草。日本には1897年頃に観賞と蜜源の目的で渡来したとされ、逸出して増え始めたのは戦後で軍事物資に混じっていた種から広がったといわれている。昭和30〜40年代には爆発的な繁殖力から雑草公害と呼ばれるまでになった。
しかし、昭和時代の末期にはその数が減りはじめ人の足元ほどの高さで開花するような小さな株も多く見かけられるようになる。
こんな経緯を持つセイタカアワダチソウですが
日本で脅威的に増えた理由として高度成長時代の産物として各地にできた造成地や埋め立て地などが恰好の生育場所になったこと、地下茎での増殖が旺盛で乾燥したやせ地でもよく育つこと、1本の茎が生産する種子は約40000個で種での繁殖が容易であること、他感物質(アレロパシー物質)を地下茎や根で作って土壌中に放出して周囲の植物の発芽や生育を妨げること、そして最も大きな原因は日本という新天地でセイタカアワダチソウ自身を蝕む天敵がいなかったことであるといわれています😱
これとは逆に減少した要因としては自身が放出した他感物質で自家中毒を起こすに至ったこと、あまりにも増殖し過ぎたために養分に窮してしまったこと(1㎡あたり80本を越えると群落の崩壊を起こすという実験結果があるそうです)、最近になって蛾の幼虫の食害、サビ病やうどんこ病のような病害虫の発生が目立ってきたことがあげられています🤔
本来、人々に美しい花を愛でてもらうためにやって来た"エリート"でありながらあまりの繁殖力が災いして当時はマイナスイメージでのブレイクでしたが現在、そんなセイタカアワダチソウを検索してみると昔とは異なり、有益な情報が色々と出てきます。以前から蜜源植物やよしずの原料としては知られていましたが最近では若芽、若葉を食用に、またお茶にして飲用したり、蕾を入浴剤として利用されるなど八面六臂の活躍ぶりです♪
ちょっと驚いたのは草木染めの原料として使われ、この身近な外来植物から日本の伝統色が得られるということでした😌
祖国のアメリカでは黄金の鞭(むち)を意味する、ゴールデン・ロッドの名で呼ばれネブラスカ州、アラバマ州、ケンタッキー州などでは州の花に選定されるほどの人気があるといいます😃
日本では長身の植物として知られていますが原産地では人の背丈を越えることはなく、高さは1mにも満たないくらいの可憐な野の花として保全活動が行われている地域もあるそうです。
オオアワダチソウ(キク科)🌾 写真2
明治年間、セイタカアワダチソウよりも早く日本に渡来し、観賞用として栽培された。先輩格のオオアワダチソウも各地で逸出したがセイタカアワダチソウのような繁殖力はない。冷涼な気候を好み、やや標高の高い場所でぽつぽつと散見される。北海道ではセイタカアワダチソウよりも優勢な地域が多い。
花期は7〜9月でセイタカアワダチソウが咲きはじめる頃には花が終わっている。また、セイタカアワダチソウとは異なり、葉が無毛であるのも区別点。
アキノキリンソウ(キク科)🌾 写真3
セイタカアワダチソウと同属の植物であるが日本の在来種で北海道から九州まで分布し、標高の高いところから海岸地帯まで幅広い環境に生える。アキノキリンソウの別名がアワダチソウで花後の白い綿毛を泡立つ様子に見立ててつけられている。
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kittenさん、いつもながら精緻なレポートをありがとうございます。
返信するきっとその筋の方なんだと尊敬いたします。
幼少の頃、55年ほど前にはアキノキリンソウとひとくくりに呼んでいたものが、3種類あることを今知りました。その頃兵庫ではやたらと群生し手触りもガサガサして、デリカシーの無い粗野な草だと嫌っていましたが、今岩手に暮らして、岩手ではめったに見かけないセイタカアワダチソウを見かけると、年齢を重ねた私には健気で涼やかで黄緑から黄色へのグラデーションも美しい、愛しい花だと思うようになりました。
ところで岩手ではススキが特に多く、積雪までの秋冬を彩るのですが、kittenさんの記事のなかにススキもありますか?
こんばんは、路肩の庭さん🌆✨
ススキについての記事はまだ書いたことはありませんね😅それでも秋の七草のひとつでもあり、古来から万人に愛されてきた植物ですから機会があればじっくり観察してみたいですね☺️
私も路肩の庭さんがおっしゃる通り、蕾から開花へと移ってゆくグラデーション、最も華やかな時ではないかなと感じています。
岩手ではセイタカアワダチソウはあまり見られないんですね😃当地は工場に囲まれた工業地帯の一角なので空き地はわりとあって、見上げるような大きな個体もまだ見られます。
このセイタカアワダチソウの仲間の植物は世界に130種類もあるらしいです。大所帯ですね。
コメントありがとうございます♪
おはようございます
返信する日本各地どこに行っても見られると言っても良いセイタカアワダチソウ
似た花もあり直ぐに区別はできませんが 日本に持ち込まれた と言うことは聞いていました
園芸種に ソリダコとかソリダスターなどを植えた事もありますが 似ていますので花として扱われにくいです
自滅もすると言う事も聞いていました アスパラガスと同じですね
でも 若芽が食べられたり 草木染めも出来るなんていい事もあるんですね
河原に真っ黄黄に咲いている姿は人目を引きますから それはそれで綺麗かと思います
知る事が出来ましたありがとうございます
こんばんは、フクロナデシコさん🌆✨ コメントくださいましてありがとうございます😃
返信するソリダスター、育てていらっしゃったのですね。
アスターとソリダゴの交配品種、私は切り花でしかお目にかかったことがないんですがお花は双方の特徴が表れていてなるほど、と感じました。作物にも忌地と呼ばれる現象がありますがセイタカアワダチソウが自滅に追い込まれたのも忌地現象のひとつといえるのかも知れませんね🤔
もう多くの花が終わっていてもおかしくない時期ですが異常なほどの暖かさのためか、まだ花盛りの株が結構多いように思います。
見ていただきましてありがとうございます☺️
こんばんは😃
返信するこちらの農村部では、セイタカアワダチソウは、耕作放棄地のシンボル的な花です😓
一昔前までは、他所様に迷惑をかけるからと、草刈りだけは行われていましたが、高齢化に伴い、それも徐々に行われなくなって来ました。
こんばんは、浦郷(ウラゴウ)さん🌆✨
このセイタカアワダチソウ、除草剤でも歯が立たない個体も出現したりして、年二回程度の刈り込みが出芽を抑えるのに効果的、などともいわれていたようですが手間がかかる上に群生地では数が多過ぎてお手上げ✋😖✋状態になっているのが現実のようですね。
kittenさん、はじめまして
返信するセイタカアワダチソウはきれいですね(#^.^#)
庭に自生しているものを春には天ぷらにしたり、秋にははなの開花前に干して入浴剤にしたりしました
ほんとに、アワダチソウと言うだけあって、泡立つのを実感しました
黄色い花が綺麗で家の中に飾ることもあります
セイタカアワダチソウは、草取りの時に引っこ抜くと気持ちよく抜けるので癖になりなす
庭に生える雑草など一通り調べて食べたりして実験するのが好きです
変人です♪
野草を食べる人もたくさんいるから、その方たちは尊敬しています
変な人は私ですよ
花粉症の敵に思われているようですが、実は違いますもんね
正に、再ブレーク?前は知らないんですが、効能が素晴らしいみたいですね
こんばんは、つぁんさん🌌✨
はじめまして。
お庭の身近な植物たち、色々とお調べになっていらっしゃるんですね😃私は自宅でアシタバを育てていて、それを食用にしているくらいですが以前市民農園で野菜を作っていた知人からツユクサは軟らかいものを摘んで食べるとほうれん草みたいな食感で美味しい、と聞いたことがあります。
セイタカアワダチソウは検索してみると食用には若芽や若葉を天ぷらに…と出てくるものは確かに多いですね♪高温の油でほどよくアクが抜けるからでしょうか🤔風呂に立てると泡立つのもサポニン(薬効成分)が出ているということなのかも?
自身でアピールができない植物の性、喘息や花粉症の原因ではないと冤罪が晴れたことは何よりもこの花にとっては救いだったと思います。
コメントありがとうございます♪
こんにちは〜
返信するいつもありがとうございます。
昔からセイタカアワダチソウが草木染めに使われていたのですね。
知りませんでした。
数年前は藍蓼を畑で育てて、帽子やTシャツを染めた事もありましたが、、。
クサギの実も染料になるらしいですね。
そして、厄介者のクズの花も天ぷらで食べると美味しいとか。
知らないことがたくさんあって、調べると楽しいです。
大した話でもないのにお邪魔しました😌
おはようございます、おれんじぺこさん🤗🌹
コメントありがとうございます♪
セイタカさん、うちの回りでは3m越えの個体も珍しくないほど繁茂しています。私も色々と検索してみて草木染めにこれが使われているのを知りました。中でも日本の伝統色が外来の身近な草から得られるのは不思議な気がいたしました😃
https://iroiroirodori.hatenablog.com/entry/2020/05/03/153000
秋の七草のクズもセイタカと入れ換えにアメリカ大陸に帰化してかなり繁茂しているようです😮
しかし、クズの咲いたばかりのお花はとてもかぐわしい香りです。本当に今は何でも気軽に調べられるのがいいですね☺️
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