IT、ベンチャー、外国企業等々が集まる「洗練された最先端タウン」……。そんなイメージを思い浮かべる六本木ヒルズで「花と土」が存在感を示しています。
ビジネスオフィスや集合住宅、ホテル等で構成される巨大な複合タウン、六本木ヒルズが誕生したのは11年前の2003年。IT関連やベンチャー企業、外資系企業、テレビ局など最先端で活動する企業や人々が集まりました。
この六本木ヒルズに居合わせる人々のコミュニケーションを促そうと、3年前、「六本木ヒルズ・グリーンアップ」がスタートしました。
グリーンアップ活動が受け持ったのは六本木ヒルズの一画、けやき坂上の花壇づくり。会社も仕事も年齢も異なる男女二十数名によって、毎月1回、園芸作業が行われるようになりました。作業開始は午前8時と午前9時の2クール、参加者は各自の出社時間に間に合うように集まり、花や土と向き合って汗を流しています。
4月16日、行われた春花壇の切り換え作業も、全員、夢中になって花苗を植え替えていました(六本木ヒルズに暮らす大学教授やお寺の副住職も参加していました)。当初、園芸作業に馴れないことからビニールポットごと花苗を植えたという話もあったようですが、今や花壇の配色や苗の株張りも考えながらの作業です。
活動開始以来、参加メンバーが草の根のように広がり、さらに日常のコミュニケーションが多彩になったという六本木ヒルズ・グリーンアップ。ネットワークテクノロジーが日々、進化する今日、「花」によるコミュニティづくりとして注目していきたいと思います。
(写真)朝の六本木ヒルズ、けやき坂
(写真)出社までの1時間が作業タイム
(写真)3週間後の花壇。きれいなペチュニアがこんもりと咲いていた
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<5月26日メールマガジンにて配信>
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