1.🌳まだ小っちゃかった頃の写真。
何年か前の写真
子吹きした親株が純正の短毛丸かどうか。
他のエキノプシス種が交配してる可能性もある。
大体が、短毛丸の定義すら知らない栽培家がほとんど。
純正短毛丸
◯白花
◯ヒダが成球で13稜〜16稜
◯トゲが成球で5ミリ以内
最低この特徴が無いと(純粋)短毛丸じゃない。
他のエキノプシス種との交雑ならまだしも、旧ロビビア属の血が入ってるのもある。昔の花サボテンブーム時に交雑。
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2.👶🏻👶🏻👶🏻根元のカキ子。
‘’18.12/15撮影
迷ってる。地際に吹いた子を外し自立させるか。
最初に吹いた子はそのままにしとくとして、問題は地際の数個の吹き子。
親株のように斑が入ってくれりゃいいが、どうやら”斑抜け(ふぬけ)”の出る確率の方が圧倒的に高いようだ。
単なる短毛丸なら群生させても親株の品を損なうだけ。
それに、外すなら小っちゃい内の方が親にダメージを与えない。
1番吹き子でさえ斑入りかどうか。
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3.🌱✨もうすでに発根してるカキ子もある。
‘19.1/5
さすがは短毛丸、吹いた小っちゃな子も生命力旺盛。
写真の通りたった5㍉前後の大きさしかないのにこの冷え込む中すでに発根してる子もある。
この小っちゃな体のどこにエネルギーが蓄えられてるのか。
なんかちょっと感動しちまった。
こんなに小っちゃいと斑入りかどうか判らない。
確率的に”斑抜け”の短毛丸が多いそうだからあまり期待しないでおこう。
「極小・短毛丸」栽培も経験のひとつ。
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4.🌵✨鉢上げ完了 2019,1/5
1/5
親株にゃもっと小っちゃな2〜3㍉の吹いた子も何個か残ってる。
さすがにカキ子は5㍉くらいなきゃ発根せず干物になるだろう。
現在サボテンフレームは明け方5℃前後まで冷えてるから、如何に寒さに強い短毛丸と雖もこれから厳寒期へ向かって親株は休眠、吹き仔の成長も止まるだろうから次の挿し木は春まで待たずばなるまい。
短毛丸ばかり増やしても仕方ないが斑入りが出現する確率を増やさなきゃな。
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5.🌃🌱✨カキ子たちは夜は水槽内で越冬。
1/5
晴れた日中は庭のサボテン専用フレームで日光浴。
日射は午後1時まででフレーム内は今の時期ピーカン快晴で密閉すると軽く30℃超。
放置すると明け方気温0℃前後、フレーム内は5℃以下まで冷え込む。
親株はこのくらいの低温じゃビクともしねぇがなにせ5ミリに満たない極小カキ子。
夕方に室内の水槽へ取り込んで植物育成ライト照射、夜半に消灯。
フレーム内じゃ発根どころか春まで干からびてお陀仏。
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6.✨鉢上げ1ヶ月半、ひと回り大きくなった。
‘19.2/15撮影
ひと月半、成長の良いカキ子はひと回り成長した。
色も鮮やかな緑色、やはり水槽への収容は正解。
ただし2株は成長が悪い。直径は成長の良い苗の半分。
トゲも含めての直径が5㍉以内、もう少し大きくなって外すところだが親株の刺座の損傷を考えると掻くのは早けりゃ早いほど良い。
一般的サボテンじゃこのサイズだと全部が全部育つ訳じゃないが、短毛丸はカキ子を地降ろしするとほぼ育つ。
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7.🤱🏻なんとか育ったようだ。
‘19.3/3水槽内
右端の矢印の苗、5㍉以下とあまりに小さく発根するかどうか危ぶまれたが、どうやら発根・成長してるようだ。
エキノプシス属という剛健種と日中に日光浴・夜は深更まで育成ライト照射という”地降ろし環境”の結果だろう。
これまで短毛丸カキ子の地降ろし(接ぎ木も含む)で失敗は一度もない。
もっとも、5㍉以下の極小カキ子を挿した事は今回初めて。
庭の無加温フレームじゃ無理だろう。
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8.🤱🏻親株は休眠に入ってるようだ。
遡って’19.2/10
カキ子は水槽内でヌクヌクしてるが親株は庭の無加温フレームで越冬。
明け方フレーム内は5℃前後。寒さに強い世界の図でも成長はストップしてるものと思われる。
見ると、温暖期に比べヒダの谷間が深くなってる。つまり痩せて来てる。
水分吸収を停止してるのだろう。
これから3月の植え替えまでの間は用土は乾き気味に保つ。
いくら過湿に強いエキノプシス類でも低温期の過湿は危険。
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9.💪🌵✨大豪丸は少しづつ成長が継続中。
同じく2/10撮影
同じエキノプシス属でもこの大豪丸は成長を続けてるようだ。
成長点付近のアレオーレ(刺座)の綿毛が綺麗な象牙色になってるのでわかる。
古い綿毛はウチのような多湿な栽培環境じゃカビが生えるのか灰色に燻む。
こんな風にピュアなアイボリー色をしてるってことは、新しい刺座がどんどん湧いて来てる証拠。
大豪丸は剛健と聞いてたが、一番寒い時期に成長を継続してる。
聞いた通りだ。
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10.🌍世界の図植え替え。かなり痩せて来た。
‘19.3/18撮影
一般的な「花物サボテン」や普及種は大体春のお彼岸前後に植え替えるのがセオリー。もちろん緊急時や何か事情のある場合はこの限りじゃないが。
いわゆる”細根”は全部刈り込んで太い根だけを残す、サボテン科だけの根の整理の仕方。
他のほとんどの多肉植物はこれをやってはいけない。
もちろん根が枯れてる場合は取り除く。
サボテンの場合はたとえ生きてる根でも細根は刈って落とす。
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11.大きな根の切り口は消毒・乾燥。
3/18
大きい切り口と云ってもせいぜい2〜3ミリ。
そのまま植え込んでも支障は無かろうが一応念の為の殺菌消毒。
腐敗菌のほとんどは乾燥させると死滅する。
殺菌剤を用意してもいいが、ウチは昔から食品に同封されてる消石灰を塗ってる。
消石灰は細菌細胞内の水分を急激に奪う。いわゆる脱水作用だ。
この場合、ほんの少し塗るだけで事足りる。
カット殺菌処理したら2〜3日日陰で根を乾燥させて植える。
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12.🌵大豪丸も植え替え。
同じく3/18
この大豪丸は一昨年の夏に百均で気まぐれに買って来た。
「王冠短毛丸」という札が付いてた。
しかし本当は「Echinopsis subdenudata エキノプシス・スブデヌダタ」
他にも「刺無短毛丸」っていかがわしい名札でホームセンターで売られてる代物。
栽培のベテランが手を出すような物じゃねぇが小っちゃく縮んで可哀想だったのでレスキュー。
剛健種の名に違わぬ根の繁茂だ。
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13.🤔駄物だろうが手抜きはしないのが主義。
3/18
大量生産されてホームセンターに並んでる駄物だが、作り込むと大きく成長し大輪の花を咲かせる。
見ての通りはち切れんばかりにパンパンに球体を膨らませてる。
冬中吸水・成長を続けてた証拠だ。
抜き上げ、根の整理の後すぐに植え込んでもなんら問題は無いのだが、一応念の為小っちゃな切り口だが消毒・乾燥させた。
普及種であろうともサボテン。
いい加減な管理をするくらいなら最初から買わねぇ。
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14.🌹✨ツボミだとすりゃぁ初花
‘19.4/29撮影
明らかにアレオーレ(刺座)に何か発芽してる。
エキノプシス属の特徴は萼(がく)が「毛むくじゃら」
外見上カキ子の出芽じゃない。
栽培を始めて初めての出蕾。
ウチへ来た時はカンロ飴くらいの大きさ。
開花まで7年かかった事になる。
ウチじゃ抑制的な栽培法をして来たが、成長速度が遅かったのはそれだけじゃなく、葉緑素の少ない”斑入り”と云う事も大きく影響してると思われる。
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15.白花かどうかが問題
4/29
「世界の図」は「短毛丸」の斑入り(黄斑)と云う事になってる。
短毛丸の”定義”の決め手は白花であるという事。
ピンクだと他のエキノプシス属やロビビア属などと交雑してる可能性が高くなるそうだ。
世界の図が必ずしも純粋の短毛丸とは限らないようだ。
開花すりゃそれが判る。
ある意味、非常に興味がある。
白花じゃなきゃガッカリするのは否めないが。
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16.朝はまだ肌寒いのでなかなか蕾は膨らまない
‘19.5/9撮影
少しツボミが大きくなったかな。
非常に動きが遅い。
エキノプシス属は寒暖差の少ない時期に成長する夏型。
5月の今は朝がまだ肌寒い。最盛期までもう少し。
デカい短毛丸は先日開花、2本目のツボミも膨らんで今夕(5/10)あたり咲きそうな気配。
この世界の図は斑入り種でもあり、夜間はフレームに収容してるんだが、ツボミの成長は遅い。
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17.🌹✨初花なので開花が待ち遠しい。
5/9
白花だといいんだが。
ピンクなんかだと”交雑種”ってことになり、芳香もなく派手な印象で有難味は半減。
ま、あまり贅沢を言っちゃぁいけないのかも。
元気で開花すりゃぁそれで良しとしなきゃ。
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18.🌸✨間もなく咲く感じ。
‘19.6/16撮影
けむくじゃらの花茎が伸びて来た。
どうやらもうすぐ咲くな。
花はツボミの大きさから見て小っちゃいかも。
ウチのデカ短毛丸と比べちゃ可哀想かも知れないが。
でも、この株の初花だから楽しみ。
純正短毛丸のように白花なら嬉しいけど、ピンク色でも仕方ねぇや。
世界の図でも元株が純正短毛とは限らない。
交配の時点で他種が昆虫などにより自然に交雑する場合があるかも知れない。
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19.🌷花茎が急に伸びてツボミが。
‘19.6/19.15:55撮影
早朝からツボミがピンクに色付き、まるで開花直前の朝顔のツボミのようになった。
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20.🌷ガクが薄ピンク色
‘19.6/19.16:35撮影
「世界の図」は短毛丸の黄斑入り。
“純正短毛丸”は白花。ピンク花と云う事は他のエキノプシス属かロビビア属などの他種との交雑種と云う事になる。
何かそんな気がしてた。
やっぱりって感じ。
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21.🌸✨ついに開花。九年目の初花。
‘19.6/19.22:31撮影
外出から帰宅して見ると開花してた。
ピンク色はガクだけで花びらはほぼ白色。
元種の短毛丸は純粋と思っていいだろう、交雑種は濃いピンク色だから。
夜咲きなのは、自生地じゃ花粉媒介をハエなどの夜行性昆虫に依存してるようだ。
昼行性のハチ・蝶じゃないのは確かだ。
ハチドリは原産地のアルゼンチン・ブラジル南部にゃ棲息してないようだから。
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22.🌸🌵💦サボテン本体より大きい花。
‘19.6/19.22:32撮影
花径11㌢・本体9㌢・花茎の長さ20㌢。
本体よりひと回り大きい花というのも見事、我がサボながら。
清楚な香りの芳香が素晴らしい。
純正・短毛丸と同じ香り。
昔どっかで嗅いだ記憶があるような気がする。
デジャヴかも知れないが。
外側の花びらがホンのわずかにピンク色掛かってるが、純正種内の微細な変異と思っていいだろう。
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23.✂️しなびた花茎を切除。
‘19.6/23撮影
サボテン本体に不釣り合いな大きさの花と花茎。
含まれる水分量だけでもかなりの消耗。
萎びて枯れて脱落するまで置いとくメリットはない。
閉花後、本体から萎びた花茎へ栄養素・水分・ホルモンが移送されるかどうかは不明だが、もしそうなら早めに切除するに如くはない。
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24.👶👶👶💧大きくならないなぁ。
植え替え ‘19.9/24
今年の正月に掻いて小ちゃなプラ鉢へ植え込んだ。
それ以来あんまし大きくならない。
原種の短毛丸より成長が良くないとは覚悟してたが、これほど生育が遅いとは思わなかった。
根に刺激を与えるために植え替える事にした。
抜き上げて根を点検【写真】
根は充分に伸びてる。健康な苗に見える。
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25.🌵✂️ 長い根を短くカットした。
根をカット9/24
春の植え替えならばもっと短く切るんだが、これから気温が下がってゆく季節。
念のため少し長めに根を残しておく。
カットしてすぐ植え込むので、まだ機能する根もあるかもしれない。
世界の図のカキ子の生育の悪さも気になる。
まさか根が出ないって事もあるまいが、何らかの原因で万一って事もあるから。
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26.短毛丸カキ子を中心に周囲に8個植えた。
植え込み完了 9/24
こんな小っちゃな子苗の根は、切ってすぐ植え込んで差し支えない。
その根の断面は、世界の図カキ子のは髪の毛ほどだろう。
短毛丸カキ子でも木綿糸の太さくらいだ。
ヘタに根を乾かすのは、せっかく生きてる根を殺す事になり、新しく根が出る頃にゃ寒くなって、その分生育が遅れる事になる。
何でもかんでも根を乾かしゃイイってものじゃない。
生き物相手なんだ、機械とは違うよ。
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27.2020年6月4日世界の図にもツボミ🌹
ツボミ? 20.6.4
ズボラをしちまって去年の9月から写真すら撮ってなかった。
世界の図に対した変化も無かったせいだ。
いや、冬に入ってから腰が少しクビレてしまった。
寒さで休眠に入り生育がストップ、根からの吸水が無くなり、陽に当ててたせいで脱水が進んで球体が萎びたんだろう。
でも、4月末に植替えて急速に活性化。
見る見る膨らんで、ところどころ刺座に新しいアイボリー色の羽毛出現。
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短毛丸(たんげまる)
エキノプシス・エイリエシィ Echinopsis eyriesii の黄斑入り。
去年(‘18)春に子吹き。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_r_detail&target_report_id=10290
これの続編。
昔からある斑入り種で、昭和40年代のサボテン紹介書にゃすでに載ってた。
元親が純正短毛丸とは限らない。エセ短毛丸の場合もあるから注意を要す。
過去日記、乞う参照
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=429645
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=514920
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