1.まずは簡単なトマト腋芽の水差し
まずは、最もポピュラーなトマトです。
直接土に挿しても、ほぼ問題なく発根して成長します。しかし、水差しして発根させてからポットに植え付けるのが発根も確認できて良いと思います。
【メリット】
1.育苗期間を短縮できる(約3週間👈種から約2か月)
2.栽培時期をずらせる
2.水差しによる発根
水差しして約1週間で発根。
トマトは発根も良く透明な容器に水差ししても良く根が出ます。
3.水差しして約3週間で苗が完成
水差しして約3週間でポット苗が出来上がります。種から育苗すると時期にもよると思いますが2か月程度かかるのでかなりの育苗期間が短縮できます。
4.キュウリ腋芽の水差し
初めてキュウリも試してみました。最初はトマトと同じようにやりましたが発根率が低すぎるので、いろいろ考えた末に次の2つを工夫したところ発根率は急上昇しました。これは発根しにくい作物に共通です。
1.挿し芽はハサミで切るのではなく鋭利な刃物で斜め切り
2.水差し容器は遮光ビン(ドリンク剤の瓶が簡便)を使用
5.水差しによる発根
水差しして1週間程度で発根を確認。
【メリット】
1.育苗期間を短縮できる(約2週間👈種から約1か月)
2.栽培時期をずらせる
6.水差しして約2週間で苗が完成
水差しして約2週間でポット苗が出来上がります。種から育苗すると時期にもよると思いますが1か月程度かかるので育苗期間が短縮できます。
キュウリは収穫期間は短く一時に大量に収穫できて余らせてしまいます。少しづつ収穫時期がずらせれば助かります。今年はこの方法を試した時期が遅かったので十分検証ができていないので来年は早い時期から始めます。
7.キュウリの断根(胚軸)挿し木
断根挿し木はポットに複数の種を播いた場合の間引き苗の有効活用方法として使えます。写真のようにキュウリの双葉から本葉が出かかった頃に軸をカットして土に挿します。
これが意外と簡単につきそのままの苗より根がしっかり張るようです。徒長した苗の場合は軸の長さを短くすれば軸の短い苗に生まれ変わります。
【メリット】
1.間引き苗を捨てずに活用できる
2.根張りがしっかりした良い苗ができる
8.断根したキュウリ苗から発根
本葉も大きくなり地際から白い根が見えます。
9.断根挿し木したキュウリ苗
この断根挿し木の場合は育苗期間は種から育てたものと変わらなく約1か月です。
背丈も低いしっかりした苗に育ってます。
10.ナス腋芽の水差し(これが最大の目的)
ナスの種を撒き苗までに育てるには70~90日程度と長期間かかります。家庭菜園で栽培している者にとって、この期間は温度管理や水管理等もあり長すぎます。
この期間を短くすることが私の最大の目的でした。キュウリも同様でしたがトマトにようにはうまくいかず時間がかかりました。
1.挿し芽はハサミで切るのではなく鋭利な刃物で斜め切り
2.水差し容器は遮光ビン(ドリンク剤の瓶が簡便)を使用
11.ようやく発根したナス腋芽
ナスの発根は他の作物と比較すると長く約3週間かかりました。しかし、結果は良く6本水差しして6本から発根100%の成功率でした。
【メリット】
1.育苗期間を短縮できる(約1か月👈種から約3か月)
2.栽培時期をずらせる
12.水差しして約1か月で苗が完成
水差しして約1か月でポット苗が出来上がります。種から育苗すると時期にもよると思いますが3か月程度かかるので育苗期間が圧倒的に短縮できます。
100%の成功。出来すぎです!
13.挿し芽したナスの初収穫
ナスは種から育てれば収穫まで120日程度と言われています。この初収穫を迎えるナスは6月30日に水差してから70日。
種から育てたものに比較して50日程度早く収穫できます!
これは便利、来年からは脇芽を確保できる時点から始めます。
14.オクラの間引き苗の水差し
個人的にはメリットは少ないと思ってますがやってみました。
活用方法があるとすれば、オクラは発芽がうまくいかないことがあるので種を多めに播きますが発芽がうまくいかなかったところへのバックアップとしての活用はあるかもしれません。
15.水差しによる発根
2週間程度で発根しました。
16.水差しして約3週間で苗が完成
水差しして約3週間で苗が完成しました。
17.スイカの腋芽の水差し
ことしキュウリ、ナスの成功した勢いでスイカにも挑戦しましたが時期が遅すぎた感があります。4月上旬に植えて最初に受粉した2果を収穫した後の7月25日に水差ししました。
18.発根したものは3本中の1本
7月下旬ということもあり、活きのよい腋芽ではなかった可能性があります。3本水差しして発根したのは1本だけでした。発根したものを見ると切り口からも根が出ていますが節の部分からの発根のほうが多く出てます。
来年は摘芯する頃に実施し、節をつけて水差しして発根の確立をあげるようにしたい。
19.キャベツ・白菜の間引き苗を挿し芽
ポットに2粒播種したキャベツ、白菜に本葉が出たので胚軸を切って間引きしました。胚軸をカットしたキャベツ、白菜をポットの土に直接挿し芽しました。
2021.09.08
20.キャベツ・白菜の挿し芽苗の完成
間引いて捨てるはずの幼苗が約40日経で立派な苗に育ちました。
2021.10.19
21.しっかり根が張ったキャベツ苗
胚軸を挿し芽した苗の根の状況です。白い根がポットの中にしっかりと張って良い苗ができました。
2021.10.19
22.胚軸挿し芽苗のキャベツ・白菜の植え付け
※今年最後の挿し芽挑戦 / キャベツ、白菜の間引きした胚軸を挿し芽にしたものを苗に育てました。
野菜を挿し芽(木)で増やす技術はトマトの腋芽挿しが良く知られてやっている方も多いと思います。他の野菜でもできれば多くのメリットがあり自家採取用の家庭菜園をやっている者に大変便利な手段となります。
期待されるメリット
(1)育苗期間を短縮できる
(2)栽培時期をずらすことができる
(3)間引き苗を利用することができる
(4)種から発芽した苗より丈夫な苗ができる
そこで色々な野菜で試してみました。