第7回 人も虫も魅了する官能的ピッチャー…ネペンテス ― 今、熱い植物アーカイブ
色とりどりに咲く花が人の心を揺さぶるように、怪異な姿の植物もまた、人の心に大きく訴えてくるものがある。その最たるものの一つが、食虫植物だろう。その名のとおり虫を捕らえ、自らの栄養とする植物だ。それだけでも、植物としてかなり変わったものという印象を受けるが、姿も変わったものが多い。その代表格がネペンテス(ウツボカズラ)だろう。
ネペンテスの姿で最も特徴的なのは、ピッチャーとも呼ばれる袋状の器官。
「ピッチャーは捕虫袋ともいい、ここで虫を捕らえます。ピッチャーは葉の先端についているように見えますが、じつは葉が変化したものです。葉のように見えているのは、ほかの植物だと葉柄にあたる部分なんです」
そう語るのは、食虫植物のナーサリーを営む鈴木廣司さん。
「ネペンテスを育てていて一番楽しいのは、種類や個体によってピッチャーに異なる個性が表れること。違う種類を交配することで、驚くような色彩が現れることもあるんですよ」
「こうした袋の個性を引き出すには、種類に応じた冬越し、夏越しをさせることが重要になってきます。まずは育てたい種類がどんなタイプなのかを把握しておきましょう」
鈴木廣司(すずき・ひろし)
園芸研究家。山梨県北杜市でネペンテスなどを生産するヒーローズピッチャープランツを営む。育種も手がける。
撮影/田中雅也 編集/土屋 悟
『NHK趣味の園芸』テキスト大好評連載「今、熱い植物」アーカイブ
この記事は『趣味の園芸』2017年10月号「今、熱い植物」を編集、抜粋したものです。
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