おいしいキュウリをたくさん収穫する3つのコツ
おいしいキュウリをたくさん収穫するためには苗選びと、実のつき方に合った仕立て方がポイント。病気予防の効果も期待できます。
恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智さんが、キュウリをどっさり収穫するための、3つのコツを教えてくれました。
1.子づるがたくさん出るつぎ木苗を選ぶ
苗を買う場合は、値段が多少高めでも「つぎ木苗」を選びましょう。連作障害や寒さに強く、根の張りもよく丈夫に育つため、結局お得です。ラベルに「子づる、孫づるの発生が良好」「側枝(そくし)によく実がつく」などと書いてあるものを選ぶと、収量アップが期待できます。
2.一番果から二番果までは早どりする
キュウリは生育力旺盛で、株の体力がない小さいうちから実をつけます。最初の実(一番果、二番果)を大きく育ててしまうと、株が消耗して、その後の実の数が極端に減ることも。長さ10cmほどで早めに収穫して、株に栄養を回すのが多収穫のコツ。初心者は勇気がいりますが、思いきって収穫を!
3.スクリーン式で病気を防ぐ
葉が茂って風通しが悪くなると、カビが発生し、キュウリの大敵であるべと病やうどんこ病にかかりやすくなります。それを防ぐのにおすすめなのが、スクリーン式の支柱。ネットに順次つるを誘引していくことで風通しや日当たりがアップ。株が健康に育ち、実つきもよくなります。
●苗の植えつけ時期(目安)
暖地…4月中旬~5月上旬
中間地…4月下旬~5月中旬
寒冷地…5月中旬~6月中旬
『やさいの時間』テキスト4・5月号では、キュウリの栽培について詳しく紹介しています。
テキスト『やさいの時間』2022年4・5月号 亜美・太陽のベジ・ガーデン「めざせ多収穫! キュウリ」より