ワクワクが止まらない! ヒマワリをタネから育ててみよう
ビタミンカラーが映えるヒマワリ。驚異的なスピードで成長し、圧倒的な存在感を放って開花します。タネまきから簡単に育てられて、2か月かからず花が咲くのもうれしいポイント。広島市植物公園の島田有紀子(しまだ・ゆきこ)さんが、ヒマワリの楽しみ方について教えてくれました。
大きさいろいろ! 花の大小、草姿、花色
子どものころに育てたヒマワリは、太くて高く伸びる茎のてっぺんに大きな花をドーンと咲かせ、2週間ほどしたら、うなだれておしまいというイメージでした。ところが近年、たくさんの側枝が出て無数の花をつけ、2~3か月咲いている品種が登場してきました。ほかにもコンパクトな草姿で上向きに咲く品種、花粉が出ず花もちのよい品種、モコモコの八重咲きや赤花品種など、ヒマワリの世界は大きく広がっています。狭い庭では無理とあきらめる必要はありません。草丈20cm~2mといろいろあります。大きくなる品種でもちょっとしたテクニックで好みの姿に育てられます。
タネをまけば2か月足らずで咲く
タネは大きくてまきやすく、また成長が早く、1日に数cm~10cmほど伸び、2か月足らずで花が咲きます。タネまきや育苗が梅雨どきでも特に手がかからず、丈夫で育てやすい一年草です。
ヒマワリのタネのいろいろ。色のついたタネは殺菌や発芽促進処理されているもの。(撮影:田中雅也)
まく時期をずらして長~く楽しむ
品種によって、タネまきから開花までの日数はだいたい決まっているので、時期をずらしてまけば、次から次へと長期間、楽しめます。極早生品種を選べば、7月にタネをまいても夏休み中に開花します。
1か所に深さ約1cmの穴を3つあけ、1粒ずつタネをまく。タネのやや細くとがったほうから根が出るので、下に向ける(小さなタネは横向きでよい)。(撮影:田中雅也)
ヒマワリは、タネをまくときからワクワクがスタートします。育てるのも簡単、6~7月にまけば、夏休みに花が楽しめます。『趣味の園芸』6月号では、ヒマワリのタイプや、タネまきの方法、管理のポイントを詳しく紹介しています。
テキスト『趣味の園芸』2022年6月号「ワクワクが止まらない! ヒマワリ」より