つるバラのお手入れに挑戦~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第9回(2022年12月号)
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説するテキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。
「難しそう」「枯らしてしまいそう」と二の足を踏んでいる初心者さん、大丈夫です! 松尾さんと一緒に、バラのある暮らしを楽しみましょう。
12月号掲載、第9回の内容をご紹介!
第9回「つるバラのお手入れに挑戦」
バラが休眠中の冬は、水やりや肥料などのお手入れはペースダウンできますが、誘引(ゆういん)、剪定、植え替えの大仕事が待っています! 今月は、はじめてつるバラの誘引と剪定に挑戦する方に向けて、できるだけ迷わずに作業するための考え方とコツを紹介します。
Q.冬の間に作業しないとダメですか?
A.バラも落葉樹の一種。剪定などの大きな作業は休眠中の冬が最適期です
バラは冬に葉を落とすほかの落葉樹と同じように、「寒い間」の11月下旬~2月上旬ごろに大きな作業を行います。冬は成長が鈍くなる休眠期に入っていますので、剪定や、根を触る植え替えをしても、木を弱らせることなく作業ができます。
今月は、つるバラの冬の誘引と剪定について解説し、1月号で木立ち性のコンパクトなバラの剪定について解説する予定です。
つるバラの誘引、剪定は、コンパクトなバラの剪定に比べると手がかかります。あせらずゆっくり考えながら挑戦してみてくださいね。
Q.誘引、剪定と植え替えはどっちが先?
A.順番は問いませんが剪定してから植え替えたほうがラク
厳密な決まりはありませんが、不要な枝を切る剪定をして地上部をコンパクトにしてから植え替えるほうが、作業はしやすいと思います。
また、同時に作業しなければいけないわけでもありません。12月に剪定、1~2月に植え替えと、間があいてもまったく問題ありません。とげのある枝を扱う剪定や土を扱う植え替えは、少し大変な作業ですから、ゆっくりで大丈夫です。植え替えの方法は2月号で紹介します。2月に植え替える場合は、1月末までに寒肥を施しておいてくださいね。
――松尾さんからの12月の一言
冬ならではの作業です
つるバラを春に思いどおりに咲かせるには、冬の間に、咲かせたい場所に留めつける「誘引」と、枝を切る「剪定」の作業が必要です。枝を切るのは度胸がいりますが、ぜひ挑戦してみましょう!
12月号では、つるバラの誘引と剪定の方法について、松尾さんがやさしく解説します。
★この号に掲載されています
★12月20日(火)まで、バラ栽培の質問・お悩み募集中!!松尾さんが連載で回答します。お悩みをぜひお寄せください! >
松尾 祐樹(まつお・ゆうき)
京都・洛西の総合園芸店「まつおえんげい」の4代目。ポピュラーな草花からバラをはじめとした専門性の高い植物までさまざまな植物を熟知。バラの楽しみ方、育て方をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル(ガーデンちゃんねる)でも大人気。昨年登録者10万人を突破。
★テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」
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