まだまだあるぞ! 特徴別 トマト品種図鑑【やさいの時間4・5月号こぼれ話】
『やさいの時間』4・5月号の巻頭特集「菜園の主役はどっちだ!? トマトVSナス」では、種苗会社7社にトマトの品種に関するアンケート調査を実施。おいしさや育てやすさなどの項目別にイチオシのミニ&中玉品種をあげてもらい、「特徴別 トマト品種図鑑」として掲載しました。
ウェブだけで読める「こぼれ話」では、複数の項目に選ばれていながら誌面では1項目でしか紹介できなかったマルチな魅力のある品種と、紙幅の都合で紹介しきれなかった品種をご紹介します。
●誌面では以下の項目別に、おすすめ品種を紹介しました。
〈どっさりとれる〉
〈甘くておいしい〉
〈皮が薄くて食べやすい〉
〈夏でもバテない〉
〈とにかく育てやすい〉
〈番外編①/ほかにはないぞ! 個性派品種〉
〈番外編②/ずらし植えできる! 夏植え品種〉
たくさんとれるし、甘くておいしい!「イエローミミ」
レモンイエローの実が鮮やかなミニトマト「イエローミミ」(写真提供/カネコ種苗)
3つの項目にノミネート!
誌面では〈番外編①/ほかにはないぞ! 個性派品種〉として紹介した「イエローミミ」。なんと、〈どっさりとれる〉〈甘くておいしい〉の項目にも選ばれた品種です。
トマトの花房は、通常は1本だけのシングル花房ですが、「イエローミミ」は複数の花房がつくダブル花房になりやすいので収穫量が多いのだそう。上段で花の数が多い場合は、摘花したほうがよい実に育つほど、たくさん花がつくんですよ。
また、比較的酸味が少ないので、甘さを感じやすいのもこの品種の特徴。トマトが苦手なお子さんでも食べやすいですよ!
夏からの栽培にもぴったり「夏うえサマーベル」
暑い夏でもグングン育つミニ~中玉トマト「夏うえサマーベル」(写真提供/日本デルモンテアグリ)
3つの項目にノミネート!
誌面では暑さに強く〈夏でもバテない〉品種として紹介した「夏うえサマーベル」。じつは、〈番外編②/ずらし植えできる! 夏植え品種〉にも選ばれていました。
真夏の猛暑の時期でもしっかり育って、次々に実がつく品種なんですよ。6月以降に栽培を始める「ずらし栽培」にもうってつけですね。
皮が薄いのに実が割れにくい!「ルージュジャポネーゼ」
薄皮で食べやすいミニトマト「ルージュジャポネーゼ」(写真提供/サナテックシード)
2つの項目にノミネート!
誌面では〈皮が薄くて食べやすい〉品種として紹介した「ルージュジャポネーゼ」。〈どっさりとれる〉の項目にも選ばれていました。もともとの品種の特性で皮が薄く、それなのに実が割れにくい品種だそう。
また、受粉・受精しなくても実がつく単為結果性の品種なので、高温期で受精がうまくいきにくい時期でもどんどん実がつきますよ。
とにかく甘い! 暑さにも病気にも強い!「純あま<高糖度接木>」
皮の触感が苦手な人でも食べやすいミニトマト「純あま<高糖度接木>」(写真提供/サントリーフラワーズ)
個性派品種にノミネート!
誌面で〈皮が薄くて食べやすい〉品種として紹介した「純あま」。そんな「純あま」の、より甘い実を楽しめる接ぎ木苗です。
オリジナルの高糖度台木を利用することで、一般的な台木を使った接ぎ木苗や実生苗より甘い実がつく品種に! 暑さにも病気にも強くて、育てやすいそうですよ。初心者にもおすすめですね。
自分の目的と好みにあった品種を見つけて、ぜひ育ててみてくださいね!
次回の「こぼれ話」は、トマト収穫量が1.5倍になる「2本仕立て」の栽培方法を紹介します。お楽しみに!〈4月上旬頃公開予定〉
▼これまでのこぼれ話はこちらからお読みいただけます
『やさいの時間』編集部によるテキストこぼれ話。誌面で紹介しきれなかったお役立ち情報を、ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で公開!【不定期公開】
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