エランギス
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エランギスの基本情報

学名:Aerangis

科名 / 属名:ラン科 / エランギス属

エランギス

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エランギスとは

特徴

エランギスは乳白色から、少し茶色を帯びたオレンジ色の入る花が咲き、夕刻によい香りを放つものが多い、魅力的な洋ランです。花には、アフリカ、マダガスカル原産の着生ランに見られる、距(きょ)と呼ばれる細長く伸びる器官があります。この距こそが、エランギスの最大の特徴といえるでしょう。
バルブをもたない比較的小柄な洋ランで、中心から葉を左右に広げながら上に向かって育ちます。葉は、薄く柔らかなものから肉厚で堅めのものまであり、種によって異なります。
寒さがやや苦手なので、冬は暖かい部屋で管理しましょう。また、極端な乾燥を嫌うので、乾燥する季節には湿度を保つよう気をつけます。
一般の園芸店ではあまり販売されず、また、洋ラン専門店でも限られたところでしか入手できない、珍しい洋ランの一つです。

基本データ

園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 マダガスカル、アフリカ東部
草丈/樹高 5~30cm程度 開花期 不定期性があるが、主に初夏から秋に多く開花
花色 白,茶 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,香りがある,日陰でも育つ
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、園芸品種)

  • エランギス・ビロバ

    Aerangis biloba
    アフリカ大陸東部が原産地の小型種。白い花に、少し褐色がかった短めの距(きょ)をもつ。
  • エランギス・モデスタ

    Aerangis modesta
    インド洋のコモロ諸島と周辺の島、マダガスカルを原産地とする中型種。エランギスとしては珍しい肉厚の葉をもつ。白い花が下垂して咲き、比較的長い距(きょ)をもつ。
  • エランギス・ハヤロイデス

    Aerangis hyaloides
    極小型のマダガスカル産の原種で、春に米粒ほどの小さな花が、密集して開花する。やや大きな株に成長すると、株全体を覆いつくすように開花し、その様子はまさに宝石のよう。
  • エランギス・ファスツオーサ

    Aerangis fastuosa
    冬から春にかけて開花する、マダガスカル原産の小型の原種。白い花は一見地味だが、香りが特によく、人気がある。
  • エランギス・ルテオアルバ・ロードスティクタ

    Aerangis luteoalba var. rhodosticta
    アフリカ大陸東部が原産地の小型種。花はクリーム色から白で、花の中央にある蕊柱(ずいちゅう)が、赤みがかったオレンジ色。連なって開花する様子は、たいへん目を引きつける。
  • エランギス・アーティキュラータ

    Aerangis articulata
    エランギスとしては中型種で、マダガスカルやコモロ諸島が原産地。長く伸びる花茎に、長い距をもつ白花が、下垂して開花する。香りもよい。

育て方・栽培方法

エランギスの栽培カレンダー
*関東地方以西基準

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:江尻宗一(えじり・むねかず)
アメリカ・サンタバーバラのラン園への留学を経て、須和田農園を経営。カトレアを中心に育種にも取り組む。毎年、世界各地のランの自生地を訪れ、失われつつある野生状態を記録している。日本洋蘭農業協同組合(JOGA)・組合長。英国王立園芸協会(RHS)蘭委員会委員。
※植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がございますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >

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