園芸・ガーデニング作業の基本 ~初心者のための基礎知識~
挿し木をする前に、用土が入った容器(挿し床)を用意します。
挿し木に使う容器は、通気性のよいものが適しています。通気性が一番よいのは素焼き鉢ですが、ビニールポット、駄温鉢などでも大丈夫です。また、多量に挿す場合は、育苗トレイ(育苗箱)がもってこいです。発泡スチロール箱の底に穴をあけて使用することもできます。
水はけがよく、清潔で、肥料分がないことがよい用土の条件です。水はけがよくても乾燥しやすい用土は、水やりの管理が難しくなるので、土の乾き具合をよく観察することが必要です。
用土に適するのは、赤玉土、鹿沼土、川砂、パーライト、バーミキュライトなどです。粒の大きさがいろいろある場合は、小粒を使用します。ふつう、用土は単用で使用します。日当たりがよく、水はけと水もちがよい場所なら、庭への直挿しも可能です。
インパチェンスを例に、挿し芽の手順を紹介します。枝を切り取ってから水あげまでを短時間に行い、挿し穂を乾燥させないことがポイントです。
1.よい枝を選んで切り、花や蕾を切り落とし、挿し穂に適した長さに(草花は5cm程度)、枝を切り分ける。切り口は斜めにする
2.葉を2~3枚残し、下の葉を切り取る
3.残した葉を半分以下の大きさに切り、挿し穂を完成させる
4.半日以上、水につけて吸水させる
5.切り口をつぶさないように、ピンセットで挿し穂を挟み、葉が触れ合わない程度の間隔で、挿し床に挿していく
6.挿し終わったら、たっぷり水を与える。発根するまでは明るい日陰で管理する
[関連]インパチェンスの植物図鑑
枝が柔らかいものは片側だけを斜めに切り、枝が堅いものは、両側を斜めに切り、くさび形にします。
挿し木ができる植物は、あげるときりがないほどたくさんあります。けれども、挿し木ではふやせない植物もあります。挿し木は簡単にできるので、挿し木が可能かどうかを知りたいときは、実際に挿してみるのが、一番よい方法です。
植物によって発根しやすい時期があるので、もし失敗しても、時期を変えて何回か挿してみましょう。
挿し木には、休眠枝挿し(硬熟枝挿し)と、緑枝挿しがあります。休眠枝挿しとは、前年に伸びた枝を使う方法です。多少古い枝でも可能ですが、新しければ新しいほど、よく発根します。緑枝挿しとは、最も普通に行われる挿し木の方法で、今年伸びた枝を挿します。
花びんやコップなどに切った枝を挿しておくだけで、発根する植物があります。上手に管理すると、思わぬものが発根するので、ぜひ試してみてください。
トラデスカンチアの水挿し(キク、イポメア、アイビー、ヤナギなどが簡単に発根する。上手に管理すると思わぬものも発根することが)
以下をご覧になるには、ログインが必要です。
ログインして続きを読む会員登録がお済みでない方は…
3ステップで簡単会員登録(無料)!園芸講師による解説
「園芸・ガーデニング作業の基本」が、
すべて無料でご覧いただけます。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
シラー・ペルビ... 2024/04/27 | 開きました 2024/04/27 | 今日のバラ 2024/04/27 |
実生株さんたち... 2024/04/27 | 今日の庭から~... 2024/04/27 | サボテン(3)... 2024/04/27 |